原油タンカー運賃が8倍超に急騰 ホルムズ海峡混乱、米国―アジアで約120億円

2026年10月9日 09:22

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記事提供元:International Business Times

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 ホルムズ海峡周辺の混乱を背景に、原油タンカーの運賃が急騰している。米国産原油をアジアへ運ぶ超大型原油タンカー(VLCC)の用船料は7700万ドル(約122億円)に達し、2025年平均の920万ドル(約14億5000万円)の約8.4倍となった。

 バルチック海運取引所の10月7日のデータによると、米国からアジアまでVLCCを運航するコストは約7700万ドルとなった。2025年平均と比べた上昇率は約737%に達する。

 VLCCは通常、約200万バレルの原油を積載する。7700万ドルの運賃を単純に積載量で割ると、輸送費だけで1バレル当たり約38.50ドルが上乗せされる計算となる。

 国際指標となる北海ブレント原油先物は100ドルを上回る水準で推移しており、輸送費は原油価格の4割近くに相当する規模となっている。一方、米国産標準油種WTI先物は100ドルを下回っている。原油先物価格は通常、輸出地点などを基準とするため、製油所まで実際に原油を運ぶコストの全てを反映しているわけではない。

 背景には、イランを巡る戦争によるホルムズ海峡のタンカー航行への混乱がある。同海峡はペルシャ湾とオマーン湾、アラビア海を結び、中東産の原油や液化天然ガス(LNG)の主要輸送路となっている。

 米エネルギー情報局(EIA)によると、2025年上半期にはホルムズ海峡を通過する石油の量が日量平均2090万バレルに達し、世界の石油系液体燃料消費量の約20%に相当した。

 中東からの原油輸送量は回復しているものの、海運市場は戦争前の状態には戻っていない。ロイター通信が海運データ会社Kplerのデータを基に報じたところでは、10月6日にホルムズ海峡を通過した商品輸送船は7隻と、7月23日以来の低水準だった。原油の通過量は戦時中の直近のピークから27%減少し、日量約1010万バレルとなった。

 輸送ルートの変更や航海期間の長期化は、船舶が次の輸送に利用できるまでの時間を延ばし、実質的なタンカー供給を減らす。中東産原油の代替として米国や西アフリカなどから原油を調達する製油会社も長距離輸送用の船舶を求めており、運賃を押し上げている。

 輸送距離が長い産油地域には競争力低下の影響も出ている。西アフリカでは、高騰した海上輸送費を補うため、売り手が輸出地点で原油を値引きする動きもみられる。

※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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