沼津駅南口の西武百貨店跡地ににぎわい拠点、沼津市などが商業施設を整備へ

2025年6月29日 17:19

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にぎわい拠点の開業イメージ(沼津市発表資料より)

にぎわい拠点の開業イメージ(沼津市発表資料より)[写真拡大]

  • にぎわい拠点の開業イメージ(沼津市発表資料より)
  • 整備の配置イメージ
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 西武百貨店沼津店の閉店後、十分な有効活用ができていなかった静岡県沼津市のJR沼津駅南口に、新たなにぎわい拠点が整備されることになった。沼津市の頼重秀一市長が記者会見で西武沼津店跡地(沼津市大手町)に商業施設と広場、まちづくり活動拠点を設ける開発計画を明らかにしたもので、12月ごろに建設工事に入り、2026年秋ごろの完成を目指す。

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 整備場所は、2013年まで西武沼津店が営業していた約830平方メートル。用地内は商業施設と広場、まちづくり活動拠点などが新設される。商業施設は鉄骨2階建てで、飲食、物販の店舗と市民が利用できるギャラリーが入る予定。広場は中央部に木々に囲まれた芝生広場、北側に路線バスの待合広場と座れる場所としても機能する階段広場、南側に雨天時も使用できる全天候型のピロティ広場を置く。

 西武沼津店跡地は2018年から都市再生機構が所有している。沼津駅南口ロータリーに面した一等地で、一時、人気テレビアニメの関連施設などがあったが、2024年春から更地のまま放置されていた。

 にぎわい拠点の整備は沼津市、都市再生機構とともに、都市再生機構が公募で選んだ不動産開発の「フィル・カンパニー」など4社で構成する企業グループが事業主体となって進める。沼津市と都市再生機構は計画発表に先立ち、4社と事業パートナー契約を結んだ。このうち、沼津市は約1億円の予算を投じ、広場や公共トイレなどを整備する。

 静岡県は2023年、JR東海、JR貨物と沼津駅周辺鉄道高架事業の工事協定を結んでいる。工事は2026年度にスタートし、2040年度に完成する予定。沼津市は今回のにぎわい拠点を鉄道高架事業が完了するまでのつなぎの役割を果たす一面もあるとしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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