KDDIとローソン、高輪ゲートウェイシティに未来コンビニ1号店開設

2025年6月24日 08:57

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未来コンビニの店内(ローソン発表資料より)

未来コンビニの店内(ローソン発表資料より)[写真拡大]

  • 店舗入口のイメージ。

 KDDIとローソンは23日、東京都港区の高輪ゲートウェイシティに、未来コンビニエンスストア「Real×Tech LAWSON」の1号店となる「ローソン高輪ゲートウェイシティ店」(港区高輪)を開設した。通信やデジタル技術をフル活用した店舗で、将来的に国内や海外での店舗展開を視野に入れている。

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 店内の設備には、最新技術を生かした工夫を多数導入。AI(人工知能)サイネージはAIカメラで来店客の行動を解析、商品棚の前に長く滞在する来店客に商品ランキングやおすすめ商品を提示するなど、AIが買い物をサポートする。商品棚のレールにはタッチ式サイネージが設置され、来店客が触れると商品情報を表示するなどして接客する。

 店内に設置された生成AI搭載のコミュニケーションロボット「AI Ponta」が、自然な会話で高輪の街や店舗情報を紹介する他、おへそを触ると名言を残すなど双方向のコミュニケーションを楽しめる。

 他にも、通信や服薬指導など、各種相談に専門スタッフが遠隔で応じる「Pontaよろず相談所」や、通常のレジ業務に加え、年齢認証が必要な商品の購入を3Dアバターがサポートする「3Dアバター遠隔接客」を設置。揚げ物を自動調理するロボット、従業員が身に付けるタグから業務量を算出するシステムなど、ローソン初となる試みが各所に設置されている。

 店舗があるのは、KDDIが新本社を開設する高輪ゲートウェイシティのザ・リンクピラー1ノース6階。KDDIの新本社グランドオープンに合わせ、7月に本社内の社員専用フロアへ店舗を開設、最新技術を生かしたさまざまなサービスを実験する。

 コンビニはこれまで、従業員の接客で来店客をもてなしてきたが、その多くをAIやロボットが代行し、利便性と楽しさを加えている。ローソンは1号店の状況を精査して多店舗への導入を検討する方針だ。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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