2019年春の引っ越し、昨年より値上がりと混雑の予測 引越し侍調査

2019年2月23日 21:41

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 引越し侍の調査によると、2019年3~4月の繁忙期における引っ越し料金の値上がり可能性が高く、混雑が昨年以上になると予測していることが分かった。

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■2019年引っ越し単価「上がると思う」が53%

 22日、引っ越し見積もり比較サイト「引越し侍」を運営する株式会社エイチーム引越し侍が、2019年春の引っ越し料金に関する調査レポートを発表した。これは、同社と提携する引っ越し業者135社に対してアンケートして得られた結果と、同サイトの利用者にアンケート調査したサンプル2万6,272件を集計したもの。
 引っ越し業者に対して、2019年繁忙期の引っ越し単価は2018年と比較してどうなるかと尋ねたところ、「上がると思う」が53%、「変わらない」が39%、「下がると思う」が8%だった。

■単価は110~120%が75%

 引っ越し単価の上昇幅について尋ねたところ、最も多かったのは110%が39%、次いで120%が36%となっており、110%と120%の合計は75%と大半を占めた。以下は150%が12%、140%が6%、130%が5%、160%が2%となっている。

■単身者の引っ越し料金予想は10万円超えも

 発表では2015年から2018年の3~4月における単身者と家族の引っ越し料金の平均を記している。単身者の引っ越し料金は、2015年:6万8,568円、2016年:6万7,691円、2017年:7万8,397円、2018年8万7,197円で、2015年から2016年にかけてわずかに値下がりしたものの、2017年、2018年と2年連続で1万円前後の上昇となっている。

 2018年の料金から10%上昇では9万5,917円、20%上昇では10万4,636円となるため、「例年通り6~7万円で予算を立てていた場合、『高い』という印象を受けるのもうなずけ」るとしている。

■家族引っ越し料金予想は17~18万円

 家族引っ越し料金の推移は、2015年:12万4,524円、2016年:12万3,501円、2017年13万1,449円、2018年15万5,368円となっている。単身者の引っ越し料金の推移と同様に、2015年から2016年にかけてわずかに値下がりしているが、2017年、2018年と2年連続で値上がりしている。2018年の料金から10%上昇すると17万905円、20%上昇すると18万6,442円となる。

■早めの引っ越し予約を推奨

 2019年繁忙期における引っ越しの引き受け件数について業者に尋ねたところ、「2018年と変わらない」と答えた業者が最も多く54%で、「増やす予定」は31%、「抑える予定」は15%となっている。

 発表では、引っ越しの引き受けを停止しているヤマトホームコンビニエンスに触れ、「引っ越し業界全体の『受けられる件数』は2018年より少ないと予想」し、早めの引っ越し業者の予約や単身者には自力での引っ越しを勧めている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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