Tesla、Model 3がConsumer Reportsの認定逃す ソフトウェア更新で改善へ

2018年5月27日 21:45

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記事提供元:スラド

Tesla CEOのイーロン・マスク氏は、Tesla Model 3がConsumer Reportsの推奨製品に認定されなかったことを受け、問題点として指摘されたブレーキ性能をソフトウェア更新で修正する計画を明らかにした(Consumer Reportsの記事[1][2][3])。

Consumer Reports(CR)の制動距離テストは時速60マイル(約97km)でブレーキをフルに踏み込み、停止するまでの距離を測るというもの。テストとテストの間ではおよそ1マイル走行してブレーキを冷やす。Teslaでは時速60マイルのModel 3が停止するまでの平均距離を133フィート(約41m)だと説明しているが、実際のテストでは1回目がおよそ130フィートと短かったものの、繰り返した結果は152フィート(約46m)。翌日までブレーキを冷やしても改善せず、個人所有のModel 3を借りてテストしても同様の結果になったそうだ。この結果はほかの高級コンパクトセダンと比べて悪いだけでなく、より大型のModel Xよりも悪い結果だという。
このほか、エアコンの風向きを変えるといったシンプルな操作でも数ステップのタッチスクリーン操作が必要になることや、乗り心地の悪さ、高速走行時の風切り音の強さが減点の対象になった。一方、航続距離は高く評価されている。特に回生ブレーキを強く効かせたモードではCRのテストで過去最高の航続距離350マイル(約563km)を記録しており、回生ブレーキを弱めた場合でも310マイルの走行が可能だったとのこと。

マスク氏によれば、Teslaのエンジニアはブレーキ性能の低さをキャリブレーションの問題とみなして修正の確認を進めており、近くOTA配信する計画だという。また、CRが所有するModel 3が生産された1月以降、乗り心地や風切り音の問題に対する改善が行われているとのことで、車内での各種操作も改善策を検討しているそうだ。CRではOTAでブレーキの性能が改善され次第テストを再度行うほか、Teslaから更新版を借りて試乗するとのことだ。 

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