朝鮮半島巡る地政学的リスク高まり1ドル108円台に、9月8日のドル円為替

2017年9月8日 12:52

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 やはり朝鮮半島を巡る地政学的リスクの影響は大きい。有事の際の円買いの傾向がより一層強まっている。いよいよ1ドル108円台も割り込みそうなところまでドル安が進んでいる。北朝鮮と米国の緊張がかつてないほどに高まっており、ドルの上値は限定的なものになっているのだ。

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 9月7日は3:00(すべて日本時間)ごろに1ドル109円40銭の上値をつけてからは、ドルは売られる傾向が続いた。21:30には前週分新規失業保険申請件数が発表され、事前予想24.5万件、前回の23.6万件より悪化した29.8万件であった。第2四半期の非農業部門労働生産性改定値は、速報値の+0.9%、事前予想の+1.3%を上回る+1.5%であった。失業保険申請件数の増加はハリケーン「ハービー」の影響が大きい。22:00ごろまでに1ドル108円64銭までドル安が進んでいる。その後、反発して109円台まで戻すところまでいったのだが、日付の変わった8日0:30ごろには1ドル108円05銭まで急落した。

 9月9日の北朝鮮の建国記念日が近づいてきている。北朝鮮への石油輸出禁止が叫ばれている中、戦争を回避しようと動いているのは中国とロシアである。圧力に対して北朝鮮は「ミサイルの再発射で応じる」と、強気な姿勢を崩してはいないのだ。トランプ大統領は軍事力を行使して問題を解決することを最優先にはしていないようだが、「軍事力を行使すれば北朝鮮にとって最悪な日になるだろう」と発言した。この発言が示すように武力衝突が現実味を帯び始めてきていることから、市場にはリスクオフの動きがさらに加速している。韓国ではTHAADが4機追加装備された。

 10:40ごろには1ドル108円49銭までドルは回復したが、12:00には1ドル108円05銭と108円台を割り込む寸前である。本日は重要な経済指標の発表もなく、北朝鮮を巡る情勢の変化には引き続き強い警戒が必要だ。9月9日の建国記念日を待たずに状況が動く可能性も十分に考えられる。ひとまずこの状況を無事に乗り切らない限り、引き続きドルの上値は限定的だ。(ろひもと理穂)

関連キーワードアメリカ中国韓国北朝鮮ロシアTHAAD(高高度防衛ミサイル)

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