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タニタ食堂中国へ ヘルシー志向追い風に事業展開
体重計などの健康器具・測定器メーカーのタニタが中国に食堂を開くことを発表した。中国の大手IT系企業と提携し食堂事業を展開しながら、主製品である健康管理機器の販売網を拡大していく方針だ。[写真拡大]
健康器具・測定器メーカーのタニタが中国のIT系企業と提携して、現地に食堂をオープンすることが決定した。提携先となるのは東軟熙康健康科技。中国のITサービス大手「Neusoft」の傘下で健康管理の情報サービス事業を展開する「XIKANG」と共同で事業を展開していく予定だ。第1号店は「煕康百利達食堂」(XIKANG TANITA Restaurant)で、瀋陽市にあるNeusoftの本社内に開店する。タニタにとっては初の海外出店となり、今後も意欲的に事業拡大に乗り出して行くとしている。
タニタはもともとシガレットケースや貴金属など、宝飾品を中心とするメーカーだったが、家庭で使用できる体脂肪計付き体重計などがヒットし、ヘルスメーターのタニタとして知られるようになった。体重計の他、料理はかりや歩数計、医療施設で使用される体組成型や体脂肪計等も扱っている。1999年には社員の健康促進のために社員食堂を本社に設置。メディアで取り上げられたのをきっかけにレシピ本が出版され、「タニタ式」のヘルシーなメニューが注目されるようになった。2012年には一般の人でも利用できる「丸の内タニタ食堂」がオープンし、年間7,200万円もの売上を出す食堂事業にまでに成長した。
経済成長が急速に進む中国では肥満が社会問題にもなっており、ダイエットや健康的な食生活に対する意識が高まっている。タニタは健康をテーマにしたヘルシーなメニューが揃う食堂事業をきっかけに、自社で扱う医療機器や家庭で使える体重計などの健康機器販売を中国に拡大していきたい考えだ。
その足掛かりとなる1号店では日本のタニタ食堂のレシピをベースにしながら、中国の人の口にも合うようにアレンジを加え定食形式で提供していく。食堂は120席の広さで約500キロカロリーに抑えたメニューを5つ用意し、栄養士を配備して健康についてのアドバイスも実施する。プロ用の体組成計を使用して、個別のカウンセリングも受け付ける。和食人気をカギに健康をテーマにした食堂事業で、世界のタニタとなる日もそう遠くはないのかもしれない。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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