テスラ「Cybercab」がテキサス州の登録簿に初登場、ダラスのロボタクシー提供地域も拡大

2026年9月2日 00:15

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記事提供元:Tech Times

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テスラの自動運転専用車「Cybercab(サイバーキャブ)」が、テキサス州の商用自動運転車の登録簿に初めて加わった。ダラスではロボタクシーの提供地域も拡大しており、同社はCybercabの投入に向けた準備と既存サービスの拡張を並行して進めている。

■Cybercabがテキサス州の登録簿に初登場

テキサス州車両管理局の自動運転車運行事業者向けシステムでは、8月31日にTesla Robotaxi, LLCの車両としてCybercabの登録が確認された。当初は2026年モデルの7台が掲載され、その後、同日中に45台へ増えたと報じられている。

登録されたCybercabの車両識別番号は「5YJA」で始まり、既存のロボタクシーに使われているModel Yとは異なる系列になっている。テキサス州の登録簿にCybercabが追加されたのは今回が初めてで、同社が専用車両を商用運行の枠組みに組み込むための具体的な段階に入ったことを示している。

もっとも、登録は商用自動運転車として運行するために必要な行政手続きであり、登録車両のすべてが直ちに有料乗車へ投入されることを意味するものではない。テスラは、登録されたCybercabの一般利用開始時期や、都市ごとの配備台数を明らかにしていない。

■ステアリングもペダルも備えない専用車両

Cybercabは、ロボタクシー向けに設計された2人乗りの電気自動車で、ステアリングホイールとペダルを備えていない。一般向け車両をロボタクシーとして利用する現在のModel Yとは異なり、車内の運転者による操作を前提としない設計になっている。

テスラは2026年第2四半期の決算資料で、Cybercabの生産をギガファクトリー・テキサスで開始したと発表した。すでに公道での技術試験や従業員向けの試乗も進められているが、有料サービスへの正式な投入時期や投入規模は確定していない。

テスラは9月3日、オースティンでCybercabに関する招待制イベントを開催する予定だ。参加者は一部のロボタクシー利用者や抽選当選者に限られ、Cybercabへの乗車機会が用意されるとみられる。今回登録された車両の一部がイベントで使われる可能性はあるものの、一般利用者を対象とする有料運行の開始を示すものになるかは明らかにされていない。

■テキサス州では商用運行に州の認可が必要

テキサス州では2026年5月28日以降、人間の運転者を乗せずに乗客や貨物を運ぶレベル4またはレベル5相当の自動運転車を商用運行する事業者に対し、州車両管理局の認可取得が義務付けられている。

認可を受けた事業者は、運行に使用する車両の一覧を州のシステムで管理し、保険や安全管理などの要件を満たす必要がある。州車両管理局は認可の発行や取り消し、運行条件の制限を行う権限を持ち、道路上での交通法規の執行は州公安局や地域の法執行機関が担う。

Cybercabの登録は、この制度に基づいてテスラが商用運行車両の一覧へ加えたことを示す。一方、登録手続きだけで個々の車両の安全性能や、特定の運行地域における実用性が独立に評価されたことにはならない。

■ダラスのロボタクシー提供地域を拡大

テスラは8月29日、ダラスでロボタクシーの提供地域を広げたことを公式アカウントで発表し、拡大前後の地図を公開した。新しい境界は従来の中心部から西側、東側、南側へ広がり、ダラス市内のより広い地域を含んでいる。

一方、テスラの公式投稿は新たな提供地域の面積や拡大率を明示していない。利用できる正確な範囲は、乗車を申し込む際に専用のRobotaxiアプリへ表示されるサービス地域で確認する必要がある。

テスラのロボタクシーは現在、テキサス州のオースティン、ダラス、ヒューストンと、フロリダ州のマイアミ、オーランド、タンパの限られた地域で提供されている。テスラの案内によれば、利用者はiOSまたはAndroid向けの専用アプリで目的地、運賃の見積もり、待ち時間を確認して配車を依頼する。

ダラスで実際に稼働している車両数や、地域拡大後の待ち時間は公表されていない。州の登録台数には将来の配備に向けて登録された車両も含まれるため、登録簿の規模と、現在乗客を運んでいる車両数は区別して見る必要がある。

■ロボタクシーにはFSD v15の初期版を投入

テスラのAIソフトウェア担当バイスプレジデント、アショク・エラスワミは7月22日の2026年第2四半期決算説明会で、ロボタクシーのModel Yが次世代運転ソフトウェア「FSD v15」の初期ビルドを使用していると説明した。

同氏によると、FSD v15ではFSD v14からの改善項目を7分野で並行して開発しており、ロボタクシーで使われている初期ビルドには、予定する改善内容の約40%が取り込まれている。この数字はソフトウェア全体の完成率ではなく、テスラが計画する改善項目の実装状況を表すものだ。

FSD v15では運転モデルのパラメータ数を従来世代の約10倍に増やし、複雑な交通状況への対応力を高める計画だとテスラは説明している。パラメータ数はニューラルネットワークが学習する調整値の規模を示すが、その増加だけで安全性や性能が決まるわけではない。実際の能力は、学習データ、モデル設計、車載ハードウェア、検証方法などを含むシステム全体によって左右される。

現在確認されているのは、既存のModel Yによるロボタクシー運行にFSD v15の初期版が使われていることだ。新たに登録されたCybercabが同じビルドを搭載しているか、またソフトウェアや車載コンピューターの構成がModel Yと同一かについて、テスラは詳細を公表していない。

■Cybercab投入へ次の段階

テスラは既存のModel Yを使いながらロボタクシーの運行地域と走行実績を広げる一方、専用設計のCybercabを商用車両の登録簿へ加え始めた。今回の動きは、Cybercabを公道上のサービスに投入するための準備が行政手続きの段階まで進んだことを示す。

今後の焦点は、Cybercabが一般利用者向けの有料運行をいつ開始するのか、登録された車両のうち何台が実際のサービスに投入されるのか、そして既存のModel Yによる運行からどのように移行するのかという点にある。9月3日のイベントはCybercabを利用者に披露する機会となるが、商用サービスの規模や開始時期については、テスラによる追加発表を待つ必要がある。

元記事: Tesla Registers First Cybercabs in Texas, Expands Dallas Robotaxi Zone 50 Percent on FSD v15 Builds

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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