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『Ori』新作の噂をMoon Studios代表が否定、IP買い戻しへの関心も明かす

(Moongamestudios.com)[写真拡大]
Moon Studios共同創業者兼CEOのトーマス・マーラー氏は、Gamescom 2026を前に広がった『Ori』シリーズ新作の噂を否定するとともに、同シリーズの知的財産権(IP)をマイクロソフトから買い戻す可能性を社内で議論していると明かした。
マーラー氏はマイクロソフト関係者と話した上で、現在広がっている『Ori 3』の噂を「ナンセンス」と表現した。一方、新作の存在を主張する情報発信者は見解を変えておらず、マイクロソフトから正式な発表もないため、シリーズの今後は確定していない。
■Gamescomを前に広がった『Ori』新作の噂
噂の発端となったのは、未発表ゲームに関する情報を発信しているNateTheHate氏の投稿である。同氏はGamescom 2026に向けて、Xboxが既存シリーズに関係するプロジェクトを準備し、マイクロソフト傘下ではないスタジオが開発を担当していると示唆した。
その後、NateTheHate氏は自身が示唆していた作品が『Ori』の新作だと説明した。ただし、Gamescomで発表されるかどうかについては確認できていないとしている。
さらに、ResetEraのユーザーがSaber Interactive傘下のチームを開発元として挙げ、秋のXbox Developer_Directでの発表が検討されているとの説を投稿した。ただし、このユーザーには未発表情報に関する確認可能な実績がなく、Saber Interactiveが開発しているとの主張を裏付ける公式発表や信頼できる追加情報も確認されていない。
■マーラー氏は噂を否定
マーラー氏は8月23日、Xへの投稿で『Ori 3』について多くの質問を受けているとした上で、これまでと同様に新作について何も聞いていないと説明した。
同氏は、シリーズを別の開発チームに委ねることに否定的な考えも示した。その際、『Halo』シリーズを引き合いに出し、IPには適切な開発者を配置する必要があるとの持論を述べている。これはマーラー氏自身による評価であり、マイクロソフトの方針を示したものではない。
続く投稿では、『Ori 3』を巡る噂を「ナンセンス」と表現した。NateTheHate氏の情報を支持するユーザーに対しては、マイクロソフトの関係者と話したばかりだと返答している。
一方で、この発言によってマイクロソフト社内のあらゆる企画の不存在が公式に確認されたわけではない。マーラー氏が、自身の把握している範囲で噂を否定したものと位置付けるのが正確だ。
■Moon Studiosが『Ori』IPの買い戻しに関心
マーラー氏は一連の投稿の中で、Moon Studiosが『Ori』のIPをマイクロソフトから買い戻すことへの関心を社内で話し合っていると明かした。同氏は、シリーズがMoon Studiosに戻ることが理にかなっているとの考えも示している。
『Ori』シリーズのIPはマイクロソフトが保有している。そのため、Moon Studiosが新作を制作するには、マイクロソフトから許諾を得るか、IPの移転を伴う合意を成立させる必要がある。
現時点で、両社が売却交渉を始めたとの発表はない。マーラー氏の説明も、社内で関心を議論しているという段階にとどまっており、買収提案の提出や契約交渉の開始を意味するものではない。マイクロソフトも、この発言に対する公式見解を明らかにしていない。
■作曲家ガレス・コーカー氏もシリーズ復帰に意欲
マーラー氏は、過去2作品の音楽を担当した作曲家ガレス・コーカー氏とのエピソードにも触れた。コーカー氏は『No Rest for the Wicked』の音楽制作でウィーンを訪れた際、再び『Ori』を作る用意があるかマーラー氏に尋ね、「その時が来た」と語ったという。
この発言は、新作の制作決定を示すものではないものの、初期作品を手掛けたクリエイターの間にシリーズへ戻る意欲があることを伝えている。マーラー氏も別の投稿で、承認が得られるなら新作に取り組みたいとの趣旨を述べた。
■独立後のMoon Studios
Moon Studiosは『Ori and the Blind Forest』と『Ori and the Will of the Wisps』を手掛けた後、アクションRPG『No Rest for the Wicked』の開発へ移った。同作は当初、Take-Two Interactive傘下のPrivate Divisionがパブリッシングを担当していた。
Take-Twoは2024年11月にPrivate Divisionの事業を売却したが、『No Rest for the Wicked』のパブリッシング権は売却対象から除外された。その後、Moon StudiosはTake-Twoとの交渉を経て同作のパブリッシング権を取得し、2025年3月に完全な独立を発表した。
ただし、『No Rest for the Wicked』の権利取得実績が、『Ori』IPの買い戻しを可能にすることまで保証するわけではない。両者は権利関係や契約の経緯が異なり、『Ori』についてはマイクロソフトの判断が不可欠となる。
■Xbox再編によるIP移転の事例
マイクロソフトは2026年7月に発表したXbox部門の再編で、Double Fine ProductionsとCompulsion Gamesを経営陣の下で独立させ、両スタジオにIPや作品カタログを移す方針を明らかにした。
この事例からは、マイクロソフトが保有するゲームIPを独立する開発会社へ移転する選択肢を実際に採ったことが分かる。一方、両社はマイクロソフト傘下から独立する際の取り決めであり、もともと独立企業であるMoon Studiosによる『Ori』IPの取得とは条件が異なる。
したがって、この再編はIP移転が制度上あり得ることを示す最近の事例ではあるものの、『Ori』の売却交渉や買い戻しの見通しを直接示すものではない。
■『Ori』新作の存在は依然として未確認
マーラー氏の否定後も、NateTheHate氏は新しい『Ori』への言及を撤回していない。ただし、同氏が示したのは未発表プロジェクトに関する非公式情報であり、Gamescomでの公開についても確認していない。
また、Saber Interactiveが開発を担当しているとの説は別のユーザーによる投稿が出所で、NateTheHate氏自身が開発会社として確認した情報ではない。MercurySteamなど、ほかのスタジオ名を挙げる憶測にも裏付けはない。
Gamescom Opening Night Live 2026は、中央ヨーロッパ夏時間の8月25日午後8時、日本時間では8月26日午前3時に始まる。メインの展示会はドイツ・ケルンで8月26日から30日まで開催される。
『Ori』に関する発表が行われるかどうかは確認されておらず、マイクロソフト、Moon Studios、Saber Interactiveのいずれからも新作の開発を正式に発表する情報は出ていない。現段階で確認できるのは、マーラー氏が現在の噂を否定し、Moon StudiosがIP取得への関心を社内で議論していることまでである。
■注目ポイントQ&A
●Moon Studiosは『Ori』のIPを所有していますか?
いいえ。『Ori』シリーズのIPはマイクロソフトが保有しています。Moon Studiosは買い戻しへの関心を社内で議論していますが、売却や正式な交渉開始は発表されていません。
●Saber Interactiveが『Ori』新作を開発しているのですか?
確認されていません。Saber Interactiveの名前はResetEraユーザーの投稿から広がったもので、マイクロソフトや同社による公式発表はありません。NateTheHate氏も、Saber Interactiveを開発元として確認したとは述べていません。
●マーラー氏の発言で『Ori 3』が存在しないと確定したのですか?
確定したとはいえません。マーラー氏はマイクロソフト関係者と話した上で噂を否定していますが、これはマイクロソフトによる公式発表ではありません。一方、新作が存在するとの情報にも公式な裏付けはなく、現時点では未確認です。
●Moon Studiosは再び『Ori』を制作する意思がありますか?
マーラー氏は、承認が得られるなら取り組みたいとの意向を示しています。作曲家のガレス・コーカー氏もシリーズ復帰に前向きな発言をしたとされていますが、具体的な開発計画は発表されていません。
●Gamescomで『Ori』新作が発表されるのですか?
発表されるとの確認はありません。噂を発信したNateTheHate氏も、Gamescomに登場するかどうかは確認できていないとしています。
元記事: Moon Studios Wants To Buy Ori 3 Back: CEO Calls Sequel Rumors Nonsense
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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