【分析】米個人投資家、AI株の上昇余地を追いつつ下落に備え―投資行動に変化

2026年8月20日 11:08

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記事提供元:International Business Times

Photo by Jakub Żerdzicki on Unsplash

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 米国の個人投資家は人工知能(AI)関連株への投資を続ける一方、相場下落に備えたヘッジを強めている。従来の積極的な押し目買いから、銘柄を選別しながらプットオプションやインバース型上場投資信託(ETF)を組み合わせる戦略へと、投資行動が変化している。CNBCがバンダ・リサーチとチャールズ・シュワブのデータを基に報じた。

 バンダ・リサーチのグローバル株式ストラテジスト、カイディ・メン氏はCNBCに対し、「個人投資家は従来型のAIテーマを選別的に取引する一方、オプションやインバースETFを通じて下落への備えも加えている」と述べた。

 メン氏によると、個人投資家はこれまで、大幅な相場下落局面ではほとんど迷わず買いを入れる傾向があった。だが2026年は、銘柄間で素早く資金を移したり、個別株を購入すると同時に防御目的のプットオプションを買ったりする投資家が増えているという。

 バンダによると、2026年に個人投資家から最も選好されている上位12銘柄では、4月以降のプット購入額が第1四半期と比べてほぼ倍増した。一方、プット購入額の買越額に対する比率は、株式の現物買いが減少するなか、第1四半期の約26%から110%に上昇した。

 プットオプションは、保有者が一定の期日までに、あらかじめ定められた価格で対象資産を売る権利である。価格下落に備える手段の一つとして利用される。個人投資家はETFの使い方も変化させている。

 4月中旬以降、レバレッジ型を含む強気型と弱気型の両方のテクノロジー関連ETFで買いが減少した。ただ、強気型ETFの買いが約50%減少したのに対し、弱気型ETFの減少率は約35%にとどまった。

 メン氏は、この資金フローについて、投資家が単にヘッジを積み増しているのではなく、相場上昇を見込んだ買い持ちを縮小していることを示すと指摘した。

 背景には、相場下落時の買いが利益につながった過去数年間を経て利益確定が広がっている可能性がある。一方で、投機的な銘柄やレバレッジETFなど、よりリスクの高い市場分野へ資金を移している可能性もあるという。

 もっとも、投資家が慎重になっていることは、株式市場やAI関連株から全面的に撤退していることを意味しない。チャールズ・シュワブのデータは、個人投資家が引き続き買いに前向きであることを示している。

 個人投資家の実際の取引動向を示すシュワブ・トレーディング・アクティビティー指数(STAX)は、7月に前月の59.12から59.80へ上昇した。上昇は3カ月連続で、2022年1月以来の高水準となった。

 7月のシュワブ顧客は買い越しで、ETFと株式の取引では売り手1人に対して買い手が2人を超えた。ただ、投資対象を無差別に買っていたわけではない。

 シュワブによると、投資家は株価が比較的大きく下落したテクノロジー株では押し目買いに積極的だった一方、一定の値幅内で推移していた銘柄への関心は低かった。

 特に目立ったのがエヌビディアである。同社株はこれまでSTAXの買越しまたは売越し上位5銘柄にたびたび入っていたが、7月はいずれの上位にも入らなかった。

 チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ戦略責任者、ジョー・マッツォーラ氏によると、同社は8月7日までの週に、インベスコQQQトラストのプット購入が小幅に増加したことを確認した。

 同時に、投資家はエヌビディア、マイクロン・テクノロジー、サンディスクなどAI関連の個別銘柄で、プットオプションの売りを続けていた。相対的に価格の安いQQQのプットを買い、テクノロジー株全般の下落リスクをヘッジしていた。

 この組み合わせは、投資家がAI関連株のさらなる上昇に備えたポジションを維持しながら、相場が急反転した場合に備えていることを示す。マッツォーラ氏はCNBCに対し、「プットを売り、コールを買っている。さらなる上昇に備えようとしている」と述べた。

 フィデリティ・インベストメンツでも、レバレッジETFとインバースETFへの関心が続いている。同社のアドバンスト・トレーディング責任者、ブライアン・コプリン氏はCNBCに対し、こうした商品はポートフォリオのヘッジとして利用できる一方、アクティブ投資家が市場の方向性を見込んで直接的なポジションを取る目的でも頻繁に利用されていると説明した。

※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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