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『The Sinking City 2』8月18日発売、ウクライナの戦時下で完成したサバイバルホラー

(Frogwares.com)[写真拡大]
ウクライナのゲーム開発会社Frogwaresは、『The Sinking City 2 ~シンキング シティ 2~』を2026年8月18日にPC、PlayStation 5、Xbox Series X|S向けに発売する。Premium Editionでは、通常発売に先駆けて8月17日から24時間の早期アクセスが始まっている。
日本での通常版価格は、PS5版が8,910円、Xbox Series X|S版が8,900円、Steam版が9,000円。PS5版はCERO Zに区分され、18歳未満には販売されない。
前作をめぐるパブリッシャーとの紛争や、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けながら開発された本作は、探偵アドベンチャーを軸にしていた前作から方向を変え、戦闘、探索、物資管理を重視した三人称視点のサバイバルホラーとなる。
■知的財産権をめぐる紛争の終結
Frogwaresは2019年、フランスのパブリッシャーNaconを通じて初代『The Sinking City』を発売した。その後、支払いや知的財産権、販売権などをめぐって両社の関係が悪化し、フランスの裁判所を巻き込む長期の紛争に発展した。
紛争中には、FrogwaresがNaconによって無断で改変版がSteamへ公開されたと主張し、米デジタルミレニアム著作権法に基づく削除申請を行う事態も起きた。Naconは当時、Frogwares側の主張に反論していた。
両社は2023年12月31日付で販売契約を終了することに合意し、Frogwaresは2024年1月、Steamを含む全プラットフォームで初代作品の単独パブリッシャーになったと発表した。同社は「この件をようやく過去のものにできる」と表明し、同年3月のXbox Partner Previewで『The Sinking City 2』を正式発表した。
■戦時下の開発とコミュニティーの支援
2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、本作の開発環境にも影響を及ぼした。キーウを主要拠点としてきたFrogwaresは、電力インフラへの攻撃に伴う停電、スタッフの避難や国外移転、作業の中断に対応しながら開発を進めた。
同社は2025年10月、侵攻の長期化による影響などを理由に、当初2025年としていた発売時期を2026年前半へ延期した。パブリッシング責任者のセルゲイ・オガネシアン氏は当時、「戦時下でのゲーム開発は事前に備えられるものではなく、適応し続けなければならない」と説明している。その後、発売日は2026年8月18日に決まった。
Frogwaresは開発を支えるため、2025年3月6日にKickstarterでクラウドファンディングを開始した。10万ユーロの目標に対し、6,181人から55万4,002ユーロが集まり、調達額は目標の5倍を超えた。同社はウクライナ国内外に分散した体制で制作を続け、本作を完成させた。
■推理アドベンチャーからサバイバルホラーへ
『The Sinking City 2』は前作と同じ世界観と1920年代という時代設定を共有するが、新たな都市と登場人物による独立した物語を描く。前作の知識は、本作を始めるための前提とはされていない。
2019年の初代作品は、事件の手掛かりを集めて推理する探偵アドベンチャーを中心に構成されていた。これに対して本作は、限られた弾薬や回復手段、所持品の管理、パズル、探索した場所への再訪といった要素を重視するサバイバルホラーへと軸足を移している。
プレイヤーは敵と常に戦うのではなく、状況に応じて撤退し、装備や能力を見直す必要がある。アーカムの各地区には徒歩や小舟で進む経路があり、近道を開通させることで、物資やアップグレードを探しに戻れるようになる。
調査要素も形を変えて残されている。任意の捜査事件やパズルは本編の進行条件ではないが、より安全な経路、貴重な物資、武器や能力の強化につながる。探偵ゲームで培った手掛かりの読み解きを、生存のための探索へ組み直した設計だ。
■Unreal Engine 5で描く水没都市
本作にはUnreal Engine 5が採用され、Lumen、Nanite、MetaHumanなどの技術が制作に利用されている。
Lumenは、環境内で変化する光の回り込みや反射をリアルタイムに扱うためのシステムだ。水に浸食された街路、暗い建物、照明の限られた地下空間など、本作の光と影を生かした画面づくりを支える。
Naniteは、高密度な形状データを効率的に描画するための仮想化ジオメトリ技術である。建物の崩壊や水に侵食された街並み、異形の怪物といった細部を多く含む世界を構築する手段として活用されている。
また、MetaHumanとパフォーマンスキャプチャーを用いた制作工程により、登場人物の表情や動きをゲーム内へ反映している。これらは単独で映像品質を保証するものではないが、比較的小規模なスタジオが複雑な都市やキャラクター表現を構築するための制作基盤となっている。
■水没する街アーカムで描かれる救出劇
舞台は、超自然的な大洪水に見舞われた1920年代の港町アーカムだ。潮の跡が残る大通りや荒廃したアール・デコ建築、暗くなった酒場、病院、魚市場などを進み、街の奥に隠された秘密を探る。
主人公のカルヴィン・ラファティは、探偵ではなくオカルトに関わる冒険家だ。儀式の失敗によって恋人のフェイの魂が「幻夢境」に囚われ、肉体も別の力に奪われてしまう。カルヴィンはフェイを救うため、洪水と怪物に覆われたアーカムへ向かう。
街には、死者を操る「スリザー」、水中から現れる「深きものども」、空間をゆがめる「影」などが潜んでいる。正面から戦うだけでなく、退却して物資を集め直すか、任意の捜査によって装備を強化するかという判断が生存を左右する。
■国内価格とエディション構成
本作はStandard Edition、Deluxe Edition、Premium Editionの3種類で販売される。
日本のPlayStation Storeでは、Standard Editionが8,910円、Deluxe Editionが9,878円、Premium Editionが10,780円。Microsoft Storeでは順に8,900円、9,850円、10,800円となっている。Steam版の通常価格は9,000円だ。国内価格は、海外向けのドル価格を為替換算した金額とは異なる。
予約購入特典の「冥界武器セット」には、ハンドガン「シェール・メアリー」、ショットガン「ブレイク・ウォーター」、サブマシンガン「テクタイト・トミー」が含まれる。
Deluxe Editionには、通常版の内容に加えて「アーカム野戦キット」が付属する。Premium Editionには、これらに加えて追加ミッション「ホロウェイ邸の記憶」と24時間の早期アクセスが含まれる。
PC版はSteam、Epic Games Store、GOG.comで販売される。Steamでは、本編の冒頭約1時間を収録した無料体験版も配信されている。対応家庭用ゲーム機はPS5とXbox Series X|Sで、PS4とXbox One向けの発売は案内されていない。
前作の権利と販売をめぐる紛争を終え、侵攻による開発環境の変化に対応して完成した『The Sinking City 2』。Frogwaresが得意としてきた調査要素を残しながら、資源管理と戦闘を中心とするサバイバルホラーへ踏み出した作品となる。
■注目ポイントQ&A
●前作をプレイしていなくても楽しめますか?
はい。本作は新たな主人公と舞台による独立した物語として設計されています。前作と世界観や時代設定を共有していますが、前作の知識は必要ありません。
●戦時下でどのように開発を続けたのですか?
停電、スタッフの避難や移転、作業の中断に対応しながら、ウクライナ国内外に分散した体制で開発を続けました。2025年に実施したKickstarterでは、6,181人から55万4,002ユーロが集まりました。
●前作からどのような点が変わりましたか?
探偵アドベンチャーを中心とした前作に対し、本作は戦闘、探索、限られた物資の管理を重視する三人称視点のサバイバルホラーです。調査は任意要素として残され、物資やアップグレード、安全な経路の発見につながります。
●日本での価格はいくらですか?
通常版はPS5版が8,910円、Xbox Series X|S版が8,900円、Steam版が9,000円です。エディションやストアによって価格と収録内容が異なります。
●発売初日からXbox Game Passでプレイできますか?
発売時点でXbox Game Pass対象タイトルとしての案内は確認されていません。Xbox Series X|S版はMicrosoft Storeで個別に販売されています。
元記事: Built in War Zone and Priced Below AAA: Sinking City 2 Launches Tomorrow
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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