【注目銘柄】トーメンデバイスは3営業日連続ストップ高、業績上方修正・大幅増配で上場来高値

2026年8月4日 08:45

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■年間配当1640円、8月3日終値ベースの利回りは6.27%

 トーメンデバイス<2737>(東証プライム)は、前日3日、買い気配で始まり、ストップ高となる前営業日比5000円高の2万6150円で寄り付いた。その後は2万5110円まで伸び悩む場面もあったが、後場に再びストップ高まで買われ、2万6150円で取引を終えた。7月30日、31日、8月3日と3営業日連続でストップ高となり、連日で上場来高値を更新した。

 同社は7月30日、今2027年3月期第1四半期(2026年4~6月期、1Q)決算とともに、通期業績予想の上方修正と大幅増配を発表した。連続増配によって配当利回りが東証プライム市場の上位水準に浮上したことも手掛かりとなり、買いが加速した。8月3日終値の2万6150円を基準に計算した年間配当利回りは6.27%となり、高配当利回りランキングで第3位の水準となる。

■メモリ半導体の需給逼迫と価格上昇が追い風

 今3月期の通期業績予想は、期初予想に比べ、売上高を6500億円、営業利益を307億円、経常利益を263億円、純利益を190億円、それぞれ引き上げた。売上高は1兆4000億円(前期比2.20倍)、営業利益は489億円(同2.60倍)、経常利益は408億円(同3.06倍)、純利益は300億円(同2.99倍)を見込む。大幅な増収増益となり、純利益は前期に続いて過去最高を大幅に更新する見通しである。

 同社はサムスン電子のメモリ半導体を主力商材としている。生成AI(人工知能)関連製品の需要拡大を背景にメモリ半導体の需給が逼迫し、メモリ価格が想定を上回る水準で推移していることが、今回の大幅な業績上方修正につながった。

■年間配当を600円から1640円へ大幅増額

 業績予想の上方修正に伴い、連結配当性向40%以上を目安とする配当方針に基づき、今期の年間配当予想を期初の600円から1640円へ大幅に引き上げた。前期実績の540円に比べ、1100円の増配となる。

 同社は前2026年3月期にも、業績の伸長に合わせて通期業績予想と配当予想を段階的に引き上げた。年間配当は期初予想の260円から最終的に540円へ増額され、前々期実績の300円を大きく上回った。この経緯から、1Q決算発表時に上方修正された今期業績についても、今後さらに上振れるとの期待が高まっている。

■PER5.9倍の割安感も株価を下支え

 株価は、前期にも業績上方修正と増配に敏感に反応した。昨年10月の業績・配当予想の上方修正ではストップ高となり、その後の修正局面でも1万3320円まで上昇した。今期の増収増益・連続増配予想を受けて1万8800円まで上値を伸ばした後、日米韓の半導体関連株が不安定な値動きとなるなか、1万4150円まで調整していた。

 今回の業績上方修正と大幅増配を受け、株価は3営業日連続のストップ高となり、上場来高値の2万6150円まで買い進まれた。それでも8月3日終値を基準とした年間配当利回りは6.27%と高水準にある。会社予想の1株利益を基に算出したPERも約5.9倍で、東証プライム市場の低PER銘柄の上位に位置する。高水準の配当によるインカムゲイン妙味に加え、業績の上振れ期待を背景としたキャピタルゲイン妙味も、株価の一段高を後押ししそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター、株式投資情報編集長=浅妻昭治)

【関連記事・情報】
【株式市場特集】夏枯れ相場で株主優待株に照準、高配当・低PER銘柄を選別(2026/8/3)
【株式市場特集】金利上昇・円安・株安を味方に――決算で狙う銀行、中古車、証券株(2026/7/27)
【株式市場特集】ウナギ商戦が異例の熱気――値下げ、特大化、完全養殖で上場企業が競う(2026/7/26)
【株式市場特集】不動産株に再評価の芽、地価上昇と好決算で「代役バリュー株」浮上へ(2026/7/21)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事