国際化スタートから半年余の神戸空港、第2ターミナルに商業施設増設へ

2025年11月26日 13:35

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空港ラウンジのオープンイメージ(関西エアポート神戸提供)

空港ラウンジのオープンイメージ(関西エアポート神戸提供)[写真拡大]

 神戸市が募集していた神戸空港(神戸市中央区)第2ターミナルの商業店舗、空港ラウンジ運営事業者が決定した。ドラッグストアの「コクミン」など飲食、物販の3店舗と関西エアポート神戸が運営する空港ラウンジで、12月から改装工事に入り、2026年春ごろに順次オープンする。

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 運営事業者に選ばれたのは、商業店舗がコクミンのほか、日米珈琲の喫茶店、関西エアポートリテールサービスの土産物店。区画面積は3店舗合計で約200平方メートル、空港ラウンジは広さ約150平方メートルとなる。

 神戸市は第2ターミナルの搭乗待合エリアで利用客の利便性を高めるため、商業店舗と空港ラウンジの運営事業者を公募した。飲食店3社、物販店5社、空港ラウンジ3社の応募があり、阪南大国際学部の清水苗穂子教授ら大学教員、弁護士、公認会計士、市幹部で構成する選定委員会で審査して事業者を決めた。

 神戸空港は、神戸市のポートアイランド南沖に整備された海上空港。2018年からオリックス、仏ヴァンシ・エアポートなどでつくる民間の関西エアポートが運営している。長く関西空港(大阪府泉佐野市など)、伊丹空港(兵庫県伊丹市など)を補完する地方空港と位置づけられ、国際線の就航や運航本数を規制されてきたが、大阪・関西万博の開催を見据えて規制が緩和され、4月からチャーター便による国際線運航が始まった。

 国際線は韓国のソウル(仁川)、台湾の台北(桃園)、台中、中国の南京、上海(浦東)の5路線が週35~40往復運航している。第2ターミナルは国際線運航に合わせて整備されたが、1階に免税店、2階にカフェがあるだけで、利用客から商業施設の充実を求める声が出ていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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