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ホンダ、八重洲の再開発ビルへ本社移転へ 現本社ビルは共同建て替えに

八重洲2丁目中地区再開発事業の完成イメージ(三井不動産発表資料より)[写真拡大]
三井不動産と本田技研工業(ホンダ)は、東京都中央区で進められている八重洲2丁目中地区再開発ビルに、ホンダの本社を移転することで合意した。三井不動産が一部権利を譲渡する形でオフィスフロアの目玉にする一方、ホンダ現本社の青山ビル(東京都港区南青山)をホンダと三井不動産レジデンシャルが共同で建て替える。
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八重洲2丁目中地区再開発は、三井不動産が組合員として参画する再開発組合が、2024年から工事を進めている。高さ227メートル、地下3階、地上43階建て延べ約39万平方メートルの高層複合施設で、商業施設やオフィス、劇場、インターナショナルスクール、バスターミナル、サービスアパートメントなどを入れる計画。2029年の完成を目指している。
ホンダは、八重洲2丁目中地区再開発事業区域にあった八重洲ビルに、1960年から1974年まで本社機能を置いていた。現本社の青山ビルが誕生から約40年が経ったため、本社機能を港区虎ノ門の仮移転先へ移し、青山ビル建て替えの方針を打ち出している。
再開発区域は、JR東京駅に近接し、国内外からのアクセスに優れるだけでなく、再開発ビルに入ることで1フロア当たりの面積が青山ビルの約6.8倍、虎ノ門仮移転先の約1.8倍に広がる。広いフロアに多くの従業員が集まることにより、従業員が役割を越えて意見をぶつけ合うホンダのコミュニケーション文化活発化に効果があるとして移転が決まった。
青山ビルは、建物と土地の一部所有権を三井不動産レジデンシャルに譲渡し、共同で建て替え工事に入る。建て替え後の新ビルはホンダが一部フロアを使用する予定で、活用方法を社内で検討している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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