人生1度の大借金:住宅ローン組成で、MFSの活用は役立つと思うが

2025年7月26日 20:30

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 MFS(196A、東証グロース市場)。「モゲチェック(住宅ローン診断サービス)」と「INVASE(投資用不動産仲介)」が2本柱。

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 四季報は業績欄の見出しを【続伸】としている。2021年7月設立、昨年6月上場。上場前23年6月期「1億3900万円」、公開後初決算の前期「1億1000万円」の営業赤字。が今6月期は「26.8%増収(23億9700万円)、営業黒字6900万円」計画で、発表済みの第3四半期は「売上高19億5500万円、営業利益1億7400万円」。来期を四季報は独自に「32億円、2億5000万円」と予想している。

 昨年6月21日に公開価格400円に対し初値368円と若干小さく生まれたが、興味深い企業が登場してきたなと思った。とりわけモゲチェックに惹かれた。

 住宅ローンは一般の生活人にとり、人生最大の借金。自身の体験では、意を決した際に近場の銀行に飛び込むのが通常のパターン。対してモゲチェックは、こんな枠組みのサービス。

 「今借りている住宅ローンがベストな条件か、金利はどんなタイプを選べばいいか、繰り上げ返済したほうがいいか、借り換えしたら得するか・・・買う家を決めると瞬時にいくらまでどのような条件で住宅ローンを借りられるのかが分かり、また住宅ローンを借りた後は何もしなくても常に最適な住宅ローンに借り換えされていく。そんなサービスを実現する・・・」(中山田明CEO)。

 もっと噛み砕くと、「ユーザーの借り入れ可能額(借り換え可能額)、融資承認確率を算出。年齢・地域・自己資金・団体信用保険に対する顧客ニーズなどに基づき、住宅ローンをユーザーに提示。オペレーターあるいはAIによるチャットサポートを実施」。

 客観的に絞り込まれていく融資状況。手数料は、浮上する銀行または銀行と契約している広告代理店から1件ごとに得る。

 が借入者に提示した融資案件が銀行から「NO」という結果が下されても、MFSでは事前にそうしたケースもあるとユーザーと取り交わしており負担は「ゼロ」。なかなかしっかり者企業。日銀の金融政策動向が注目されるいま、住宅ローンを組む20~30歳代の年代層にとり受けられる客観的なサジェッションは大歓迎と言えよう。

 本稿作成中の株価は500円出入り水準。予想PER35倍強/信用取引の取組は売り残ゼロと強い。1月安値287円から6月高値578円まで買われた後の、初押し場面。さてどうする・・・。しばし放念し、初配当の声が聞こえるまで待ってみるのも一法か・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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