【編集長の視点】モリテックス株価急伸の効果、「社名変更株」は居所を変える!

2012年10月29日 13:31

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  モリテックス <7714> は、16円高の302円と急続伸して始まっている。東証1部上昇率ランキングの上位にランクインしている。10月25日に商号(社名)を「ショットモリテックス」に変更することを発表、社名変更により同社の親会社の国際的テクノロジーグループのショット社の知名度とブランド力を最大限に活用、モリテックスのグローバル展開や経営再建がより進展するとして下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。

  これまでも「名は体を表わす」の比喩通りに社名変更が、株価上昇につながった例は多い。今年2012年で目立ったのは、今年7月1日に社名変更したLIXILグループ <5938> <旧社名・住生活グループ>(東1)で、積極的なテレビCM効果も加わり社名(定款)変更発表から約350円、社名変更から200円超それぞれ上昇して年初来高値1897円をつけた。同じく7月1日に社名変更のAOI Pro. <9607> <旧社名・葵プロモーション>(東1)は、年初来高値592円まで買い進まれ、10月1日に社名変更のJCU <4975> <旧社名・荏原ユージーライト>(東1)も、社名変更から年初来高値2865円まで約300円高した。

  モリテックスは、2008年9月にショット社の日本法人が、同社を株式公開買い付け(TOB、TOB価格740円)してTOB価格目前の735円まで急騰したが、その後は業績悪化も響き191円安値まで大きく調整した。この間、2010年10月にショット社から指名する取締役を2名に限定する定款を変更して削除し、今回の社名変更と続いた。

  株価は、連続ストップ高で年初来高値400円をつけて3分の2押しとなり、同安値から社名変更で再騰するなど思惑が錯綜しており、リバウンドの拡大も想定される。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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