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Nvidia、2028年度は売上高70%増を予想―供給制約続くなかAIサーバー15%超値上げ報道

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米Nvidiaは2026年8月26日、2027年度第2四半期に過去最高となる962億ドルの売上高を計上したと発表した。AI向け計算基盤への需要が拡大する一方、メモリーを中心とする部品の供給制約と価格上昇が続いている。同社は2028年度に約70%の売上成長を見込むが、この予想は供給能力を前提としたもので、顧客から示されている需要はそれを上回るという。
メモリー価格の上昇を背景に、Vera RubinやGrace Blackwellを搭載する一部のAIサーバーについて、2027年初頭の出荷分から価格が15%以上上昇する可能性も報じられている。ただし、値上げの内容はNvidiaが公式に発表したものではなく、対象となる製品構成や契約条件によって異なるとみられる。
■売上高962億ドル、データセンター部門が成長をけん引
Nvidiaの2027年度第2四半期は2026年7月26日に終了し、売上高は前年同期比106%増、前四半期比18%増の962億2,100万ドル(約15兆2,990億円、1ドル=159円換算)となった。データセンター部門の売上高は前年同期比117%増の890億ドル(約14兆1,510億円)だった。
非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は2.22ドルとなった。GAAP、非GAAPともに売上総利益率は75.0%だった。
2027年度第3四半期については、売上高を1,080億ドル(約17兆1,720億円)の上下2%と予想している。この見通しには、中国向けデータセンター用コンピュート製品の売上高を織り込んでいない。売上総利益率はGAAP、非GAAPともに74.0%の上下0.5ポイントを見込む。
ジェンスン・ファンCEOは、AIラボや新興企業、複数のフロンティアモデル開発企業、オープンモデル、フィジカルAIへと需要が広がっていると説明した。次世代基盤のVera Rubinについては、本格生産に入っているとしている。
■2028年度の70%成長予想は供給能力を前提
Nvidiaは決算説明会で、2028年度の売上高が約70%増加するとの見通しを示した。コレット・クレスCFOは、この予想が供給制約を考慮したものだと説明しており、ファンCEOも、十分な供給能力があれば成長率は70%を大きく上回るとの認識を示した。
顧客側の予測が翌年度の需要拡大を示していることは、AI向け計算基盤への強い需要を裏付ける。ただし、顧客の需要予測とNvidiaの売上高は同じものではなく、需要が「倍増」するとの表現を売上高の140%成長と読み替えることはできない。2028年度の約70%増も、正式な四半期ガイダンスではなく、現時点の供給見通しに基づく通期の予想である。
Nvidiaによると、部品コストのなかでもメモリー価格は従来の想定を上回って上昇している。売上総利益率は2027年度第3四半期の約74%から、第4四半期には71~72%まで低下した後、2028年度には72~73%へ回復するとの見通しが示された。
■HBMと先端パッケージングが供給拡大の焦点
AIアクセラレーターには、GPUが大量のデータを高速に処理できるよう、広帯域メモリーであるHBMが使われる。HBMは複数のDRAMダイを垂直に積層し、シリコン貫通電極などを通じて接続する。一般的なサーバー用メモリーより広い帯域幅を確保できる一方、製造工程が複雑で、より多くのウエハー資源を必要とする。
供給能力を左右するのはHBMそのものだけではない。HBMとGPUをシリコンインターポーザー上に実装する先端パッケージングも必要となる。TSMCのCoWoSはその代表的な技術であり、HBMの生産とパッケージング能力の双方を拡大しなければ、完成したAIアクセラレーターの出荷増にはつながらない。
NvidiaのRubin GPUは288GBのHBM4を搭載し、最大22TB/秒のメモリー帯域幅を備える。AIモデルの大規模化や長いコンテキストの処理、同時実行数の増加に対応するため、GPU当たりのメモリー容量と帯域幅は拡大している。この傾向は、HBMの供給量と先端パッケージング能力をAI基盤の生産計画における重要な要素にしている。
■メモリー市場はAI投資を背景に急拡大
調査会社Gartnerは2026年8月24日、世界のメモリー売上高が2026年に8,373億ドルとなり、2027年には1兆ドルを超えると予測した。2026年のDRAM売上高は前年比246.6%増、NAND型フラッシュは371.9%増を見込む。
Gartnerは、2027年に追加の生産能力が市場へ加わるものの、AIインフラの展開に伴ってシステム当たりのメモリー搭載量が増えるため、需給の引き締まった状態が続くとみている。HBMに加え、AIサーバーで使われる通常のDRAMやストレージ向けNANDの需要もメモリー市場を押し上げる要因となる。
この環境はSamsung Electronics、SK Hynix、Micron Technologyなどの大手メモリーメーカーに追い風となる。一方、AIサーバーを調達するクラウド事業者や企業にとっては、メモリー価格の上昇が設備投資額を押し上げる要因となる。
■AIサーバー15%超値上げは報道段階
Bloombergは、NvidiaのAIチップを搭載する一部のサーバーについて、2027年初頭の出荷分から価格が15%以上上昇すると報じた。対象にはVera RubinとGrace Blackwellを採用するシステムが含まれ、値上げ幅はチップの世代やメモリー構成によって異なるという。
Microsoft、Google、Oracleなどのデータセンター事業者向けにシステムを製造する企業が、顧客へ価格上昇を通知したとも報じられている。ただし、Nvidiaは値上げの範囲や開始時期、適用条件を公式には明らかにしていない。既存契約に適用されるかどうかも確認されておらず、一律の値上げとして扱うことはできない。
大容量のHBMやサーバー用DRAMを搭載する構成ほど、メモリー価格上昇の影響を受けやすい。2027年にAI基盤を導入する企業は、製品構成、出荷時期、価格改定条項を取引先に確認し、複数の価格シナリオを設備投資計画に織り込む必要がある。
■供給力がAIインフラ拡大のペースを左右
AI向け計算資源への需要は、クラウド事業者、AIラボ、新興企業、一般企業へと拡大している。Nvidiaが示した約70%の成長予想は、需要の上限ではなく、現時点で確保を見込む供給能力を反映したものだ。
もっとも、需要予測がそのまま受注や売上高になるとは限らず、生産能力の拡大時期にも不確実性がある。HBMメーカーによる増産、先端パッケージング能力の増強、サーバー各社の生産計画がどの程度歩調を合わせられるかが、2027年以降の供給量と価格を左右する。
企業の調達担当者にとって重要なのは、報道された15%という数字をすべてのシステムに機械的に当てはめることではない。必要なメモリー容量、導入時期、契約条件を整理したうえで、価格上昇と納期長期化の双方に備えることが求められる。
■注目ポイントQ&A
●Nvidia製AIサーバーは2027年に15%以上値上がりするのですか?
一部のVera RubinおよびGrace Blackwell搭載システムについて、2027年初頭の出荷分から15%以上値上がりすると報じられています。ただし、Nvidiaによる公式発表ではなく、値上げ幅は製品構成やメモリー容量、契約条件によって異なるとされています。
●AIサーバーの供給制約は何が原因ですか?
主な要因として、HBMを含むメモリーの供給と、HBMをGPUと組み合わせる先端パッケージング能力が挙げられます。どちらか一方だけを増強しても完成品の供給拡大には直結しないため、サプライチェーン全体での増産が必要です。
●Nvidiaが示した70%成長は正式なガイダンスですか?
2028年度の売上高に関する会社側の予想ですが、四半期ごとの正式な売上高ガイダンスとは区別する必要があります。Nvidiaは供給制約を考慮した見通しだと説明しており、実際の業績は需要や供給能力などによって変動する可能性があります。
●需要が倍増するなら、売上高は140%増えるのですか?
いいえ。ある数値が前年の2倍になる場合、増加率は100%です。また、顧客が示す需要予測はNvidiaの売上高予想そのものではありません。需要予測、供給可能量、売上高成長率は分けて捉える必要があります。
●2027年にAIインフラを調達する企業は何を確認すべきですか?
製品構成ごとの見積価格、出荷時期、価格改定条項、既存契約への適用範囲をサーバーメーカーや販売会社に確認することが重要です。予算上は単一の値上げ率を前提とせず、価格と納期に幅を持たせた複数のシナリオを用意するのが適切です。
元記事: Nvidia CFO Says Demand Points to 140% Growth: Supply Delivers Only Half
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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