【注目銘柄】三陽商会は高値調整、株式3分割・実質186円配当と1Q大幅増益を見直す

2026年8月20日 08:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 三陽商会<8011>(東証プライム)は、前日19日に80円安の5080円と反落して引けた。日経平均株価が2134円安と大幅続落したことから、今年8月13日に上場来高値5610円まで買い進まれていた同社株にも、目先の利益を確定する売り物が再燃した。

 ただ、前日の取引時間中の安値5040円からは小戻して引けており、下げ渋る動きも示した。2027年2月期の8月中間期末が迫るなか、8月末を基準日とする株式分割や、増配した8月中間配当の権利取りの買い物が交錯した。今2月期第1四半期(2026年3月~5月期、1Q)業績がV字回復して着地したことも見直されている。

■DOEを4%から5%に引き上げ中間・期末配当とも大幅増配

 株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げて投資しやすい環境を整え、同社株式の流動性向上と新規株主の増大を図ることを目的としている。今年8月31日を基準日に1株を3株に分割する。

■年間配当は分割考慮前で実質186円、権利付き最終日は8月27日

 今期配当は、配当方針を変更し、DOE(株主資本配当率)の目安を4%から5%に引き上げたことに伴い増配する。8月中間配当は期初予想の72円から76円に引き上げ、株式分割の権利落ち後の期末配当も同25円から36円に引き上げる。株式分割を考慮しない年間配当は実質186円(前期実績139円)となり、連続の大幅増配を予定している。株式分割と中間配当の権利付き最終売買日は8月27日となる。

■1Qは営業利益3.1倍、春夏物とインバウンド回復が寄与

 一方、今期1Q業績は、売上高145億9500万円(前年同期比0.6%増)、営業利益1億1300万円(同3.10倍)、経常利益1億300万円(同4.13倍)、純利益1億600万円(同2.91倍)と、利益水準はなお低いもののV字回復して着地した。

 同社の前期業績は、ラグジュアリーブランドへのインバウンド消費の急減や百貨店販路の不振に天候不順も重なり苦戦したが、今期は春物・夏物商戦が順調に立ち上がり、インバウンド消費の回復や販管費の削減なども寄与した。

■通期は大幅営業増益予想、固定資産売却益も予定

 今2月期通期業績は期初予想を据え置き、売上高600億円(前期比2.7%増)、営業利益21億円(同61.7%増)、経常利益20億円(同39.3%増)、純利益40億2000万円(同2.3%減)と見込んでいる。純利益は、前期に計上した投資有価証券売却益の一巡が響くが、今期は固定資産売却益の計上を予定しており、業績上振れの可能性もある。

■上場来高値から調整もPER12倍台、配当利回り3.6%台

 株価は、昨年12月末発表の株式分割、自己株式取得、有価証券売却益の計上を受けて4785円まで上値を伸ばした後、前期業績の下方修正で3665円と大きく調整するなど、値動きの激しい展開となった。その後の年初来安値3540円からは、今期1Q業績のV字回復と増配効果を手掛かりに上場来高値5610円まで約6割高し、足元では高値調整を続けている。

 それでもPERは12.4倍、配当利回りは3.66%となお割安感がある。株式分割と中間配当の権利取りによるインカムゲイン妙味に加え、業績回復を背景とした株価の割安修正による値幅効果も期待される局面となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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