経済効果は1607億円! オープン戦は最下位も、逆に「アレ」の期待が高まる?

2024年3月31日 14:50

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記事提供元:エコノミックニュース

「阪神はオープン戦の成績が悪い年の方がシーズンの順位は良い」という声もある

「阪神はオープン戦の成績が悪い年の方がシーズンの順位は良い」という声もある[写真拡大]

 2024シーズンのプロ野球が、いよいよ3月29日に開幕した。2023年のプロ野球は、とくに関西の野球ファンにとっては歴史的なシーズンだった。セントラル・リーグで阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝を果たし、パシフィック・リーグで優勝したオリックス・バファローズとSMBC日本シリーズで激突。関西チーム同士の7戦にわたる激闘の末、阪神がオリックスを4勝3敗で下し、1985年以来38年ぶり2度目の日本一に輝いた。選手が優勝を意識しすぎないようにと、岡田彰布監督が優勝のことを表現した「アレ(A.R.E. )」は、昨年の流行語大賞に選ばれるなど、日本中が阪神フィーバーで沸いたのも記憶に新しい。

 ところが、2024年3月24日、オープン戦全18試合を終えた阪神タイガースの成績は3勝 14敗 1引き分け。最終戦となった因縁のオリックス戦にも2-5で敗れ、12球団中最下位となった。2年連続のリーグ優勝、日本一への期待がかかる中、何とも残念な結果ではあるものの、「阪神はオープン戦の成績が悪い年の方がシーズンの順位は良い」という声もある。

 そんな中、阪神タイガースの地元では早くも応援ムードが高まっている。

 例えば、灘五郷の老舗酒蔵・白鶴酒造は2024年3月8日から、阪神タイガースとのコラボ商品「白鶴 サケカップ 阪神タイガースラベル 200ml」を数量・期間限定(3月8日~9月)で全国発売している。日本酒ファンならずともお馴染みの「サケカップ」のラベル表面に、木浪聖也選手、森下翔太選手、大山悠輔選手、近本光司選手、佐藤輝明選手、中野拓夢選手ら人気の6選手と、岡田彰布監督の躍動感あふれるシーンを切り抜き、背番号と直筆サインをプリントし、ラベル裏面には新聞記事風のタイトルと昨年の名シーンの解説を配置した全7種類の特別ラベルで展開する。推しの選手を身近に感じながら、自宅や球場で阪神タイガースを応援するにはもってこいで、全7種のラベルをコンプリートしてコレクションする人も多そうだ。全国の酒類販売店の他、白鶴酒造資料館や白鶴御影MUSEなどの同社直営店、白鶴公式オンラインショップでも販売されている。数量限定なので、売り切れてしまう前にぜひ手に入れてほしい。

 

 また、兵庫、大阪を中心に展開する食品スーパーチェーンの関西スーパーマーケットでは、3月25日~4月24日までの期間中、日清食品の商品300円(税込)以上を含む1000 円(税込)以上のレシートを添付して応募する「阪神甲子園球場 阪神タイガース応援チケットプレゼントキャンペーン」を実施している。A賞は、6月8日土曜日14時から阪神甲子園球場で予定されている、阪神タイガースVS埼玉西武ライオンズ戦を阪神タイガース1塁側(アルプススタンド)で観戦できるペアチケットとなっている。

 関西地域経済に関する調査研究を行うシンクタンク・一般財団法人アジア太平洋研究所(APIR)の調査によると、阪神タイガースとオリックス・バファローズのリーグ優勝や日本シリーズ、優勝パレードなどを含む2023年の経済効果は1607億円となっている。関西出身の筆者としても 今年も「アレ」を大いに期待したい。(編集担当:藤原伊織)

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