1月のバイト時給、高水準が続く マイナビとディップでは最高時給を更新

2024年2月17日 09:03

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 求人サイトを運営する各社が1月度のパート・アルバイト時給動向を発表。インバウンドの好調や3月の人材入れ替えを控えて、高目の時給で人材を求める企業が多いことが分かった。

【前月は】コロナ鎮静化で求人増、12月のバイト時給は上昇傾向が続く

■アイデムは3カ月連続で東西日本とも前年上回る

 7日、アイデムが1月の「パート・アルバイトの募集時平均時給」を発表した。東日本エリアの平均時給は前年同月比10円増の1,240円、関東4都県(東京、神奈川、埼玉、千葉)の平均時給は同9円増の1,259円となり、ともに5カ月連続で前年同月を上回った。

 職種別では、12月に続いて全て前年同月を上回っている。その中でも飲食サービス職が1,124円(前年同月比:59円増、以下同じ)、製造関連・ドライバー職が1,210円(88円増)、清掃・メンテナンス職が1,185円(58円増)で時給の上げ幅が大きめだった。

 西日本エリアの平均時給は同64円増の1,287円、関西3府県(大阪、兵庫、京都)の平均時給は同73円増の1,310円となり、3カ月連続で前年同月を上回った。職種別では、その他が1,076円で前年同月比3円減と唯一の前年同月を下回った。

 それ以外は全て前年同月を上回っており、その中でも専門技術職が1,660円(148円増)、事務職が1,118円(48円増)、製造関連・ドライバー職が1,120円(62円増)、清掃・メンテナンス職が1,089円(55円増)で時給の上げ幅が大きめだった。

■マイナビは5カ月連続で過去最高時給を更新

 15日、マイナビが1月の「アルバイト・パートの平均時給レポート」を発表した。全国平均時給は前年同月比74円増の1,249円となり、16カ月連続で前年同月を上回った。さらに9月から5カ月連続で最高時給を更新している。

 業種別で時給が上がったのは、販売・接客・サービスのコンビニ・スーパーが1,066円(前年同月比:55円増、以下同じ)、ドラッグストア・量販店が1,080円(56円増)、ホテル・ブライダル・トラベルが1,226(98円増)、書店・CD・DVD・レンタル店が1,050円(57円増)。

 教育の家庭教師が1,737円(92円増)。アパレル・ファッション関連の雑貨・コスメ販売が1,085円(66円増)。クリエイティブ・編集のWeb/グラフィックデザイン・POP制作が1,308円(96円増)、映像/音楽制作・フォトグラファーが1,040円(69円増)。

 医療・介護・保育職種のその他医療・介護・保育が1,228円(132円増)、看護師・准看護師が2,088円(566円増)、薬剤師・登録販売者が1,574円(231円増)。飲食・フードのカフェが1,150円(69円増)、その他飲食フードが1,171円(163円増)、居酒屋・バーが1,168円(53円増)。

 レジャー・アミューズメントのインストラクターが1,357円(93円増)、カラオケ・ネットカフェ・マンガ喫茶が1,103円(54円増)、スポーツジム・スパ・レジャー施設が1,148円(117円増)、映画館・遊園地・テーマパークが1,138円(108円増)。

 エステ・理美容のボディセラピスト・エステティシャンが1,290円(311円増)。オフィスワークのその他オフィスワークが1,189円(73円増)、事務・データ入力・受付が1,198円(67円増)。警備・清掃・ビル管理のその他警備・清掃・ビル管理が1,189円(119円増)。

 工場・倉庫・建築・土木の建築・土木・設備作業が2,127円(798円増)、食品製造・加工が1,117円(59円増)。配送・引越・ドライバーのデリバリー・バイク便が1,146円(56円増)など。

 反対に時給が下がったのは、販売・接客・サービスの家電量販店が1,212円(49円減)。教育のその他教育が1,201円(93円減)。営業の営業アシスタントが1,021円(134円減)。

 イベント・キャンペーンのアンケート・調査・企画が1,202円(247円減)、サンプリング・PRが1,434円(106円減)。レジャー・アミューズメントのその他レジャー・アミューズメントが1,146円(66円減)。

 軽作業のその他軽作業が1,167円(178円減)。工場・倉庫・建築・土木のその他工場・倉庫・建築・土木が1,128円(214円減)、構内作業・フォークリフト・溶接が1,324円(115円減)、製造・ラインが1,257円(73円減)など。

 地域別では、北海道・東北が前年同月比21円増の1,075円、関東が同88円増の1,337円、甲信越・北陸が同27円増の1,120円、東海が同54円増の1,177円、甲信越・北陸が同4円減の1,122円、関西が同78円増の1,241円、中国・四国が同35円増の1,077円、九州・沖縄が同60円増の1,118円だった。

■リクルートは最高時給更新がストップも伸び幅高目

 同日、リクルートのジョブズリサーチセンターが1月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。3大都市圏(首都圏、東海、関西)の平均時給は前年同月比38円増の1,180円となり、33カ月連続で前年同月を上回った。

 伸び率の3.3%は22年12月(平均時給:1,158円、前年同月比:37円増)の3.3%増以来となる3%超え。ただし最高時給の更新は9月から12月までの4カ月連続に留まっている。

 年末年始の繁忙期が過ぎたことで時給の上昇が落ち着く例年と異なり、インバウンド関連の職種で引き続き賃金の伸びが大きくなっているという。

 職種別で時給が上がったのは、販売・サービス系のレジが1,126円(前年同月比:62円増、以下同じ)、アパレル販売が1,145円(52円増)、化粧品販売が1,115円(67円増)、ホテルフロントが1,221円(64円増)、ホテルスタッフが1,214円(53円増)、チラシ配布・キャンペーンスタッフが1,313円(76円増)、カーディーラーが1,145円(65円増)、その他(販売)が1,135円(60円増)。

 フード系のファーストフードが1,161円(56円増)、その他が1,141円(70円増)。製造・物流・清掃系の組立・生産(重工業除く)が1,238円(61円増)、警備員・監視員・パーキングスタッフが1,216円(76円増)、ビルメンテナンス・施設管理が1,202円(59円増)。

 事務系の受付が1,201円(55円増)、コールセンタースタッフが1,454円(61円増)。専門職系の看護師が1,888円(146円増)、医療関係従事者が1,338円(64円増)、介護スタッフが1,244円(52円増)、美容系職種が1,171円(93円増)など。

 反対に時給が下がったのは、販売・サービス系のホールスタッフ(パチンコ・遊技場)が1,279円(4円減)、専門職系のスポーツインストラクターが1,167円(18円減)、幼稚園教諭が1,227円(4円減)と、3職種のみだった。

 地域別では首都圏が前年同月比40円増の1,222円、東海が同40円増の1,099円、関西が同29円増の1,143円となり、3地域とも前年同月を上回る状況が続いている。

■ディップは再び最高時給を更新

 同日、ディップが1月の「アルバイト平均時給調査」を発表した。全国の平均時給は前年同月比167円増の1,386円となり、37カ月連続で前年同月を上回った。最高時給の更新は11月で止まっていたが、2カ月ぶりに更新した。またアルバイト・パートの求人件数は同15.0%増の約29万6,000件だった。

 職種別で時給が上がったのは事務的職業の営業・企画営業が1,558円(前年同月比:157円増、以下同じ)、受付・秘書が1,301円(52円増)。専門的職業のWebデザイン・CAD・DTPが1,679円(485円増)、看護・介護が1,852円(569円増)、医療・介護・福祉その他が1,252円(97円増)、薬剤師・登録販売者・薬局が1,260円(60円増)。

 販売の職業の携帯・家電販売が1,800円(318円増)、専門ショップが1,106円(81円増)、販売その他が1,115円(50円増)。飲食の職業のホール・キッチンスタッフが1,133円(57円増)、カフェ・レストラン・ファーストフードが1,160円(84円増)。

 サービスの職業のイベントその他が1,555円(297円増)、イベント関連が1,488円(91円増)、レジャー・娯楽施設が1,183円(76円増)、清掃が1,158円(87円増)、美容・理容・メイクが1,073円(53円増)、エステ・リラクゼーションが1,231円(110円増)、美容・理容・サロンその他が1,139円(107円増)。

 運搬・清掃・包装等の職業の仕分け・検品・梱包が1,368円(130円増)、軽作業・物流その他が1,362円(180円増)、警備・車両誘導が1,403円(272円増)。建設の職業の建設系が1,583円(240円増)、建築・土木その他が1,526円(330円増)。

 製造・技能の職業の工場・製造その他が1,421円(174円増)。教育の職業の塾講師・家庭教師が2,214円(469円増)、教師・講師・インストラクターが2,280円(594円増)など。

 反対に時給が下がったのは、事務的職業のオフィスその他が1,186円(66円減)。専門的職業のSE・PG・エンジニア・運用が1,281円(181円減)、調査業務が1,236円(204円減)。サービスの職業のキャンペーン関連が1,493円(63円減)、パチスロが1,289円(103円減)。教育の職業の試験監督・添削が1,396円(173円減)、教育その他が1,550円(107円減)など。

 地域別では関東が前年同月比161円増の1,422円、東海が同148円増の1,342円、関西が同147円増の1,352円、九州が同260円増の1,398円と、全地域で前年同月を上回った。

■エン・ジャパンは15カ月連続で前年同月上回る

 同日、求人サイト『エンゲージ』を運営するエン・ジャパンが1月の「全国アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。全国平均アルバイト・パート時給は前年同月比53円増の1,294円となり、15カ月連続で前年同月を上回った。学生の卒業や有期雇用契約の満了を前に、人材の入れ替わりを見越した時給引き上げの動きがあったという。

 職種別では、10職種中9職種で平均時給が前年同月を上回った。その中でも企画・事務・管理系が1,329円(前年同月比:106円増、以下同じ)、営業系が1,466円(126円増)で伸び幅が100円超えと大きめ。反対に医療・福祉が1,338円(18円減)のみ前年割れだった。

 エリア別では関東が前年同月比53円増の1,310円、東海が同53円増の1,241円、関西が同51円増の1,286円だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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