KGモーターズ、1人乗りEVによる「ミニマムなMaaS」で社会問題解決目指す

2023年7月26日 11:38

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YouTubeで公開した超小型一人乗りEV車(画像:KGモーターズ発表資料より)

YouTubeで公開した超小型一人乗りEV車(画像:KGモーターズ発表資料より)[写真拡大]

 1人乗り短距離に特化した超小型EV(通称:ミニマムモビリティ)の量産販売を目指すKGモーターズは、同社のYouTubeチャンネルにて、成長戦略「ミニマムなMaaS」のビジョンを公開した。人口減少時代であるこれからの未来には、「1人乗りであること」が交通課題の解決につながると予測し、車体の販売だけでなくMaaS事業も展開するという。

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 今回発表した1人乗り小型EVは、センターポジションで運転する楽しさを追求しているという。見た目は近未来を想像させるエクステリアデザインだが、ベースとなっているのは80年代のポラロイドカメラをモチーフとしているというから、遊び心満点だ。

 KGモーターズは、広島発のスタートアップ企業で、開発過程をYouTubeで発信するなど、ユニークな活動が注目されている。Google Japanが選ぶ(世界に影響を与える)クリエイター101人にも選ばれた。

 小型EVを開発しようとしたきっかについて社長の楠一成氏は、事業構想のインタビューで、出身地、広島県呉市の街中の道が狭いことがきっかけだったと語っている。かつて新聞配達をしていた楠社長は、狭い路地で軽自動車もミラーを畳まないとすれ違いが出来ない場所があり、何とかしたいと考えていたようだ。

 開発に着手してからは、昨今の環境問題も考え、小型化にするほど環境負荷が少ないことにも着目したという。
 
 昨今ではバスの乗客も減り、ドライバー不足も懸念されていることから、1人乗りEV車は今後注目を集める可能性もある。KGモーターズでは自動運転も視野に入れており、開発の行方に注目したい。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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