アナログでも画期的なCANインベーダー防止器具「CANガード」 CROSS MEMBERが販売

2024年4月23日 17:39

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自動車盗難防止器具「CANガード」(画像:CROSS MEMBER発表資料より)

自動車盗難防止器具「CANガード」(画像:CROSS MEMBER発表資料より)[写真拡大]

 CROSS MEMBERは、CANインベーダー対策となる盗難防止器具「CANガード」を、一部車種向けに販売している。

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 「CANインベーダー」は、メディアでも数多く取り上げられ、近年認知度が高まっている。車両の外部からクルマのコンピュータに不正アクセスし、ドアの解除やエンジン始動をすることだ。主にフロントヘッドライト下にあるコネクターに特殊な工具を装着し、不正アクセスする。

 海外で人気がある車種が被害に遭いやすく、ランクルやアルファード、レクサスなどは狙われやすいと言われる。

 CANインベーダーの恐ろしいところは、わずか5分という短時間でも、クルマが盗まれてしまうことだろう。これまで根本的な対策品はなく、盗難防止装置を複数使用して対策することもあった。だが盗難防止装置には限界があり、突破されてしまうことも少なくなかった。

 CANインベーダー対策として登場した「CANガード」は、シンプルな物理的な対策となる。その方法は、CANインベーダーに使用するコネクターを外させないようにするカバーを装着し、アクセスできないようにする仕組みだ。

 使用するカバーは2mmと、厚くて高強度のステンレス板を採用。ステンレスは破壊が難しいことで知られており、仮に切断しようとしても切断工具の摩耗が激しく、思い通りに切断できないという特徴がある。

 さらにカバーを止めるネジには特殊ネジを使用しているため、安易にネジを緩めて外せない。つまり外すには専用工具が必要となるということだ。

 現在販売されているのは、ランドクルーザープラド・アルファード・ヴェルファイア用となるが、盗難率が高いレクサス向けも開発を進めているという。

 販売開始から半年で2,000台を販売した実績はあるものの、認知度はまだ低い。CANインベーダー対策用品として、検討してみても良いかもしれない。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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