リアルタイム翻訳で、英語の勉強は不要になるか!?

2023年7月16日 08:08

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7月から西武新宿駅で実証実験が行われている「VoiceBiz UCDisplay」イメージ © TOPPAN INC.(画像: 西武鉄道の発表資料より)

7月から西武新宿駅で実証実験が行われている「VoiceBiz UCDisplay」イメージ © TOPPAN INC.(画像: 西武鉄道の発表資料より)[写真拡大]

 7月から西武新宿駅に設置されている「翻訳できる透明ディスプレイ」が、話題となっている。今後の可能性を考えると、リアルタイム翻訳はますます実用的になり、私たちの生活のあらゆる側面において役立つことが予想されるだろう。

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 では今後は、英語の勉強は不要になるのだろうか。また通訳などの仕事はなくなってしまうのだろうか。リアルタイム翻訳の今後の可能性から考えてみよう。

■通訳は今後も必要

 結論から述べると、今後しばらくは英語学習・通訳は必要といえるだろう。リアルタイム翻訳は便利なツールだが、文化やニュアンスなど、言葉の背後にある深い意味を正確に伝えることは難しい場合もある。特に法廷や国際会議などで重要な意思疎通が求められる場合には、人間の通訳が必要とされるだろう。

■英語学習も必要

将来の日本人にとっても、英語学習の必要性は依然として高く、リアルタイム翻訳技術が発展し、ますます精度が向上しても、第2言語としての英語は重要なスキルであり続ける可能性は高い。

 リアルタイム翻訳は便利なツールである一方で、自分の意見やアイデアを正確に表現し、相手との深いコミュニケーションを図るためには、言語を理解し話す能力が重要となる。

■リアルタイム翻訳の実用性

 もちろんリアルタイム翻訳は、今後ますます実用的なることが予想される。リアルタイム翻訳技術を使用することで、言語の壁を超えてコミュニケーションが可能となる。

 ビジネスの世界では、異なる国や文化との取引が日常的に行われており、リアルタイム翻訳は、会議や交渉の場での意思疎通をスムーズにし、ビジネスの成功に寄与する。また旅行者にとっても、現地の言語を習得することなく、観光地での案内やレストランでの注文など、さまざまな場面で役立つ。

■リアルタイム翻訳は補完的なツール

 リアルタイム翻訳の今後の可能性は、非常に広がっている。ビジネスや旅行など、さまざまな場面で役立ち、異なる言語を話す人々が円滑にコミュニケーションを取ることを支援する。

 だが通訳の必要性や第2言語としての英語の重要性も忘れてはならない。リアルタイム翻訳は補完的なツールとして用いられるだろう。今後は先端技術との共存が求められるのではないだろうか。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る

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