ボッテガ・ヴェネタ、新たなアート誌「Magma」ローンチの支援を発表

2023年7月15日 15:40

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記事提供元:アパレルウェブ

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が新たなアート誌「Magma」ローンチの支援を発表した。
 
 かつて、ジョルジュ・バタイユの「ドキュメント」(1929年)、シュルレアリスム情報雑誌「ミノトール」(1933年)、アンディ・ウォーホルの「インタビュー」(1969年)の創刊号など、こうしたアート誌は、芸術表現の場であり、美に対する発信の場、そして芸術家と作家が共同し、共創するための実験場だった。Magmaの創刊によって、20世紀のアート誌の伝統が復活。
 
 Magma創刊号には、18人のアーティストが参加し、ほとんどが未公開の80を超えるアート作品や文学作品を特集する。
 




 その中には、フランスの写真家クロード・ノリが撮影した脚の形をした眼鏡の写真にベルギーの映画監督アニエス・ヴァルダの文章を添えた作品(1976年)や、イタリア出身の小説家・詩人でもあるエルリ・デ・ルカが、1970年代にパリで暮らしていた同郷の写真家ルイジ・ギッリが撮った写真に文章を添えた作品などがある。
 








 ほかにも、ルーカス・アルーダの絵とエドゥアール・グリッサンの詩との邂逅、建築家のインディア・マダヴィと、エジプト人作家のアラー・アル・アスワーニーのカイロでの体験談、フランソワ・アラールが撮影したシチリアのバロック様式の宮殿ヴィラ・パラゴニアの写真と1787年に同じ建物についてゲーテが残した文章、ソフィ・カルの「Parce que」シリーズ、ボリス・ベルグマンが語る、チャウシェスクの独裁政権下にあった1979年ルーマニア生まれのアーティスト、アンドラ・ウルスタとのエピソードなど。
 また、アンドラは、愛や哀悼をつづった歌を、医療用レントゲン写真を利用したソ連時代の海賊版レコードのスタイルで記録しており、そのうちの1枚を同誌に掲載した。
 






 さらに、ノルウェー系ナイジェリア人アーティスト、フリーダ・オルパボのコラージュ作品、ルネ・シャールが名付け親である娘からの質問に答えた未発表の手紙やそのファクシミリも含まれる。
 
 なお、大判書籍のような装丁のMagma誌は、毎年の発行を予定。今後、同誌を通じて、アーティスト、作家、建築家、映像作家、彫刻家、写真家などのあらゆるクリエイターたちが、芸術の分野、国、世代、生人、故人の垣根を越えてこのプロジェクトに参加するという。
 
Courtesy of BOTTEGA VENETA
 
「ボッテガ・ヴェネタ」公式サイト

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