5月の外食市場規模は2719億円、18カ月連続で前年上回る コロナ後では最高の回復率に

2023年7月2日 07:46

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 ホットペッパーグルメ外食総研が5月の外食市場規模を発表し、新型コロナ禍後では、コロナ前と比べて最高の回復率を示すなど、好調な状況が続いていることが分かった。

【前月は】4月外食市場規模は2639億円、17カ月連続で前年上回る 居酒屋業態の回復続く

■18カ月連続で外食市場は前年同月上回る

 6月29日、ホットペッパーグルメ外食総研が5月の外食市場調査を発表した。5月の外食市場規模は前年同月比は111億円増の2,719億円となり、18カ月連続で前年同月を上回った。

 個別の指数では、外食実施率は同0.2ポイント減の67.5%、外食頻度は同0.05回増の3.82回、外食単価は同92円増の2,662円。外食実施率は17カ月ぶりにが前年割れとなった。

 圏域別の市場規模は、首都圏が同127億円増の1,702億円、関西圏が同26億円減の691億円、東海圏が同10億円増の326億円だった。4カ月ぶりに前年割れとなった圏域が出ている。

 一方で新型コロナ前の2019年比では84.0%となり、コロナ後(2020年3月以降)では最も高い回復率を示している。

■外食実施率と単価は多くの層で前年上回る

 外食実施率は、前年同月を上回った層が多い。その中でも、30代男性が70.5%(前年同月比:1.5ポイント増、以下同じ)、30代女性が69.6%(2.3ポイント増)とプラス幅が大きめ。反対に20代女性が73.6%(3.8ポイント減)、40代男性が69.8%(1.6ポイント減)でマイナス幅が大きめだった。

 外食単価も前年同月を上回った層が多かった。プラス幅が大きめだったのは、30代男性の2,611円(134円増)、30代女性の3,085円(487円増)、50代男性の2,910円(166円増)、60代男性の3,072円(349円増)など。反対に20代男性が2,233円(127円減)、50代女性が2,771円(145円減)と、マイナス幅が大きめだった。

■居酒屋業態が3カ月連続で市場規模500億円超え

 業態別市場規模は、16業態中12業態で前年同月を上回った。比較的大きく伸びた業態は、和食料理店(市場規模:422億円、前年同月比:63億円増、以下同じ)、中華料理店(194億円、34億円増)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(175億円、19億円増)、ラーメン・そば・うどん・パスタ・ピザ等の専業店(147億円、20億円増)など。

 居酒屋業態は前年同月比10億円増と伸びは小さめだったものの、市場規模は525億円で3月から3カ月連続で500億円を超えた。

 反対に焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(323億円、20億円減)、すき焼き・しゃぶしゃぶ・おでん等の専業店(46億円、1億円減)、ファミリーレストラン・回転すし等(207億円、20億円減)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(72億円、11億円減)の4業態で前年同月を下回った。

 業態合計では食事主体が前年同月比107.0%、飲酒主体が同100.6%、軽食主体が同105.8%と全て前年同月を上回っている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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