イオン薬局、オンライン服薬指導サービスを導入 全店舗へ順次拡大

2023年6月6日 16:22

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イオン薬局に導入が始まったオンライン服薬指導サービス(イオンリテール発表資料より)

イオン薬局に導入が始まったオンライン服薬指導サービス(イオンリテール発表資料より)[写真拡大]

 インリテールは6日、関東、北陸信越、東海、近畿、中四国のイオン薬局約260店へ、オンライン服薬指導サービスの導入を始めた。オンライン医療サービスのマイシンが開発した「クロンお薬サポート」で、利用客は通信機器のビデオ電話を使い、自宅で薬剤師から服薬指導を受けることができる。

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 オンライン服薬指導は、利用客が医療機関を受診したあと、医療機関から処方せんがイオン薬局に送られ、イオン薬局の薬剤師がビデオ電話を通じて服薬指導する仕組み。オンライン診療とイオン薬局が展開する医薬品の即日配送サービスの両方を利用すれば、利用者は自宅にいながら、受診から薬の購入までできる。イオンリテールは運営するイオン薬局全店舗に導入する予定で、6日から順次、導入に入った。

 クロンお薬サポートは、予約から服薬指導、決済、配送までオンラインで完結する。全国の大手薬局から地域の個人経営まで、約6,000の調剤薬局で導入されている。マイシンが提供するオンライン診療サービス「クロン」を導入した6,000以上の医療機関と連携でき、アプリケーションをインストールせずに利用できる。

 日本薬剤師会によると、オンライン服薬指導は2022年に条件が一部緩和され、薬剤師の責任で初回からオンラインで服薬指導することや、オンライン診療や訪問診療以外の処方せんをオンライン服薬指導の対象に加えることができるようになった。これを受け、1月から電子処方せんの利用が可能になっている。

 オンライン服薬指導は、調剤薬局内での密状態を避けられることで新型コロナウイルス感染症などのリスクを軽減できるほか、患者と薬剤師双方の負担が軽くなる。特に受診できる医療機関、調剤薬局が限られる離島などの患者には、大きなメリットがあるとされる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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