富士フイルムビジネスイノベーション、中国の複合機工場売却を撤回し閉鎖へ

2022年10月28日 08:14

印刷

記事提供元:スラド

富士フイルムビジネスイノベーションは24日、中国上海の複合機工場の売却を中止すると発表した。当初は富士フイルムビジネスイクイップメント上海を億和精密に約12億円で売却する方針だった。撤回理由としては、工場従業員の早期退職希望者が想定以上の人数に達し、今後の稼働見通しが不透明になったためとしている(日経新聞ニュースイッチ)。

しかし、中国では現地当局が特定分野の製品に関して中国で設計や開発、生産をするように求める方針を提示。とくに複合機やプリンタ分野はターゲットになっていたという(過去記事)。日経新聞の記事によれば、このため日本政府や国内関連業界からはの技術流出につながると懸念の声が上がっていたことから売却中止の方針に転換したようだ。 

スラドのコメントを読む | ビジネス | 中国

 関連ストーリー:
米国が半導体の対中輸出規制を強化。中国の半導体企業勤務者に選択を迫る結果に 2022年10月20日
中国進出の日本企業、過去10年で最も少ない1万2000社に 2022年07月26日
中国、国外企業に複合機などの設計・製造を中国内で行うよう要求か 2022年07月07日
中国、地政学的緊張下でオープンソース依存の安全性を懸念 2022年06月29日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事