「stop」と「quit」の微妙な違いを理解して、英語力をワンランクアップ

2022年3月27日 07:56

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 英語の「stop」と「quit」、どちらも「やめる」という意味だが、どのように使い分ければ良いのだろうか。同じ意味に見えて、実は微妙な違いがあるこれら2つの単語について、今回は焦点を当てて解説したい。

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■stopの基本的な意味

 stopは動詞の場合、「続けてきたことをやめる」、もしくは、「(何かを)続けることをやめる」というのが基本の意味となる。たとえば、「I can’t stop laughing because this video is so funny.」という文章の場合、ビデオが面白すぎて「笑いを止められない」、つまり、「笑うのをやめることができない」、「笑い続けてしまう」ということだ。

 また、stopには一時停止という意味もある。ゴールに向かっている途中でいったん停止し、やがてまたゴールを目指すというイメージだ。「Let’s stop at the park before going home.」の場合、簡単に訳すと「帰る前に公園に寄ろうよ」といった感じだが、要は、家というゴールに向かう途中で公園で一時停止するということになる。

 動詞のstopにはもう1つ、「(人が)やっていることを妨げる」という意味もある。この場合、前置詞の「from」とセットで使われることが多い。「to stop somebody from doing something」の形だ。「Don’t stop me from doing what I want.」と言えば、「私のやりたいことを妨げないで」となる。

■stop by

 stopを使ったフレーズで覚えておきたいのが「stop by (somewhere)」だ。通常、どこかに行く途中などに、短時間だけ誰かを訪ねる場合に用いられる。「Can I stop by for a chat this afternoon?(話したいことがあるから、午後、ちょっと寄っていい?)」のように、目的語なしでも使える便利な表現だ。

■quitの基本的な意味

 quitも「続けてきたことをやめる」という意味ではstopと同じだが、通常、stopよりも永続的な意味になることが多い。stopのようにいずれ再開するのではなく、完全にやめてしまうわけだ。したがって、「I quit smoking.」と言えば、一時的にタバコを吸わないでいるのではなく、今後まったく吸うことはないという意思を表す。

 先ほどstopのところで、「ゴールへ向かう途中でいったんやめる」というイメージを使ったが、quitに当てはめるなら、「ゴールへの道筋から離脱してしまう」と言って良いだろう。再開の可能性はないわけだ。それゆえ、「I want to quit my job.」と言えば、仕事を一時的に休みたいのではなく、退職などで「その仕事から完全に離れてしまいたい」ということになる。

■quit on

 quitを使ったフレーズも覚えておこう。

 「quit on (somebody)」は、「誰かをサポートするのをやめる」、もしくは、「友だちをやめる」という意味だ。その誰かが「特にサポートや友だちを必要としている時に」といったニュアンスがある。

 たとえば「Are you quitting on me now?」と言えば、「ぼくを見捨てるっていうのかい?(今まさに君が必要なのに)」というニュアンスになるだろう。「give up on (somebody)」と同じく、「見捨てる」「見限る」「あきらめる」という意味合いだ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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