2019年最も検索された英単語は? 英単語の語彙を増やす絶好の機会に

2019年12月16日 12:27

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(画像: ウェブリオの発表資料より)

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 ウェブリオは9日、同社が運営する「Weblio英和辞典・和英辞典」にて2019年に最も注目された英単語を発表した。「年間総合検索数」「急上昇率」「注目度」という3指標から選ばれた「今年の英単語2019」。選ばれた英単語は、「enthronement(即位)」だった。

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 「enthronement(即位)」は天皇陛下の即位にともない、検索された。「今年の英単語2019」にノミネートされた英単語は他にも「bachelor(独身男性)」、「pay(支払う)」などがあった。どの単語も今年の世相を表していて面白い。

 英単語を覚えるコツは、英単語を周辺情報と一緒に丸ごと覚えてしまうことだ。つまり、「今年の英単語2019」のように注目されたイベントや事件で使われた英単語を覚えるのが一番良い。関連する情報と一緒に覚えてしまうことで、記憶に残りやすくなる。さらに言えば、英単語と連想して覚えるイベントの印象が深ければ深いほど、記憶に残る。

 「sexy(セクシーな)」の例で考えてみたい。政治家の小泉進次郎氏が気候行動サミットでした発言で話題になり、検索回数を増やした英単語だ。「sexy」を一般的に日本人に知られている意味とは違う意味(魅力的な)で使用したことが話題になった。また、同氏の発言が「ポエム」などとSNSなどでさかんに揶揄されたことも、ノミネートされることになった一因であろう。

 「sexy」の使い方一つとってもさまざまな意味があるという発見が、検索意欲を刺激したのであろう。結果としては、「sexy」という英単語の意味を日本国民が学習する絶好の機会をもたらしてくれた。このような機会がなければ、(魅力的な)という意味を一生知ることのなかった人もいるだろう。小泉進次郎氏は、日本人に「sexy」に(魅力的な)という意味があることを知らしめた功績をもって、後世に残るやもしれない。

 英単語は感情を揺さぶられる体験やイベントの記憶とともに覚えると忘れにくい。あなたも、ウェブリオ社の「今年の英単語2019」を見て、今年の記憶とともに英単語を覚えてみるのも良いだろう。

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