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ソフトバンクGの動向に市場の関心が集まる【クロージング】
*16:18JST ソフトバンクGの動向に市場の関心が集まる【クロージング】
6日の日経平均は続伸。51.83円高の23303.82円(出来高概算13億8000万株)で取引を終えた。米株高の流れや為替市場での円安基調が材料視されるものの、日経平均は前日にギャップスタートで大幅高をみせていたこともあり、こう着感の強い相場展開となった。年初来高値を更新して始まった日経平均は、寄り付き直後に23352.56円まで上げ幅を広げた。しかし、その後は下げに転じる局面もみられるなど、前日終値を挟んでのこう着。大引けにかけては断続的なインデックス売買の影響もあり、23300円に乗せて取引を終えた。半導体株等これまで日経平均をけん引していたセクター等が上げ一服となった半面、出遅れ感のあるセクターや銘柄などに資金が向かっていた。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗。セクターでは、パルプ紙、鉄鋼、海運、非鉄金属、鉱業、卸売が堅調な半面、食料品、情報通信、精密機器、サービス、その他製品が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテスト<6857>、ファミリーマート<8028>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>がしっかり。一方でアサヒ<2502>、富士フイルム<4901>、スズキ<7269>、セコム<9735>、東エレク<8035>が冴えない。
日経平均はこう着ながらも高値圏での推移が続いている。前日の大幅高の反動から一服は想定されていたほか、決算がピークを迎える中で、アサヒなど決算が嫌気される銘柄もみられており、基本的には決算がピークを通過するまでは手掛けづらい相場展開であったが、こう着とは言え強い相場展開であっただろう。
なお、市場の関心が集まっていたソフトバンクGの決算であるが、第2四半期の営業損益は155億円の赤字(前年同期比1.4兆円悪化)に転じた。ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドからの営業損失が5726億円。第2四半期末において保有する投資の未実現評価損失(純額)5379億円となった。同社株はPTS市場で4.5%程度下落する局面もみられており、明日の日経平均の重石となる可能性はありそうだ。しかし、前回安値を割り込まずに、4000円近辺での底堅さが意識されるようだと、アク抜け的な動きも意識されてくる。指数インパクトが大きく、センチメントにも影響を与えるため、明日の動向が注目されよう。《CN》
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