レーダー探知機メーカーの果たすべき責任は?

2019年9月9日 11:47

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 レーダー探知機を最初に購入したきっかけは、事故に繋がる可能性が極めて低い道路でネズミ捕り取締りをしている場面に遭遇したからだ。

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 そこは、河口近くの堤防上の道路。一方通行で、片側は所どころに船が係留される川面、もう片側は下の道路から堤防道路に登れる階段が一定距離を置いて設けられている。

 平面交差がある一般道路なら、子供が路地から飛び出す危険もあるが、本来この堤防道路を横断するのは、船に用事がある人以外に無く、下の道路から階段を上がって左右確認もせずに飛び出す可能性は皆無と云っても良い。

 ただ、堤防道路の性格上、制限速度は市内のそれよりも低く設定されているだけだった。

 こんな場所での取締りは、市内の交通事故低減の為でもなんでも無く、単に点数稼ぎにすぎないのでは無いか。

 従来個人的には、「レーダー探知機」には、速度違反を助長するだけの、道徳的には好ましく無い商品だと否定的な印象を持っていたが、この場面に遭遇してから、自己防衛の観点から購入を決意した。

 車も何台か乗り継ぎ、レーダー探知機も載せ替えたり、買い替えたりして、現在はGPS機能を搭載したモデルを使用している。

 現在保有するメーカー名は敢えて伏せておくが、このレーダー探知機には、許せない問題がある。それは、「飲酒運転取締り地点です」との音声案内が搭載されている事だ。

 「一旦停止待ち伏せエリアです」とか「信号無視待ち伏せエリアです」は、注意喚起の意味で必要だし、「携帯電話待ち伏せエリアです」は、本来運転中に携帯操作をする事自体が非常識だとしても、これも「注意喚起」の意味で許容できる範囲だろう。

 しかし、「飲酒運転取締り」を告知する事は、反社会的行動を助長する、恥ずべき行為だ。

 「飲酒運転車両」は、「刃物を振りかざした人が街中を走り回っている」のと同じで、そんな車両は即刻検挙すべきであろう。いつ何の落ち度も無い、一般車両や歩行者に生命の危険を及ぼすかも知れない。飲酒して運転している異常者に検問回避を教える様な、反社会的事象を止めさせたい。

 個人的には、該社の社長宛にこの問題を提起した手紙も郵送したが、何等のリアクションも無く、この問題が自主的に解決されたか否かは定かでない。同業他社で、同様の「飲酒運転取締り」注意喚起を搭載している企業があれば、是非即刻中止して欲しい。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る

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