家電・IT市場、2018年上半期は堅調に増加 ワイヤレスイヤホンが活性化

2018年8月15日 17:04

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 GfKジャパンは14日、18年上半期の家電・IT市場動向を発表、18年上半期の家電小売市場は回復基調にあることが判明したとしている。

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 生活家電市場では冷蔵庫、洗濯機、テレビといった主要製品が堅調に増加、なかでもエアコンは前年比12%増の400万台と春から夏場にかけての急激な気温上昇や冬場の気温低下が販売を押し上げたとしている。通年では、前年の市場規模を1%程度上回ると予測。

 AV市場は前年からプラス成長に。薄型テレビの買い替え需要と周辺機器の販売回復、ワイヤレスイヤホンの好調な販売増が寄与したとしている。

 ヘッドホン、ヘッドセットは前年比10%増の1,040万本。ワイヤレスタイプが大きく続伸し、特にBluetooth対応機は同78%増と大幅な伸びを示したという。

 Bluetoothの数量構成比も前年比13%増の32%と伸長。また完全ワイヤレスイヤホンの販売数も前年比約7倍と急上昇するなど、主要メーカーによる新規発売が相次ぎ市場が活性化している。

 携帯電話は前年横ばいの1,450万台。フィーチャーフォンは数量前年比26%減と落ち込んだが、携帯電話の9割と大多数を占めるスマートフォンが同2%増の1,300万台とその減少数をカバーしたという。

 ウェアラブル端末は前年比3%増の58万台。スマートウォッチは新製品が好調により、数量前年比33%増としている。

 パソコンは前年比7%増の660万台に。リテール市場は同10%減の160万台と減少、前年のWindows Vistaサポート終了による需要増が、今期販売減の原因になった。タブレットは前年比1%増の360万台。パソコンとタブレット端末合算では、前年比5%増の1,020万台と伸びを示している。

 デジタルカメラは前年比12%減の150万台と引き続き縮小傾向にある。コンパクトカメラは前年比9%減、一眼レフカメラは同19%減とそれぞれ減少、金額規模でも前年比9%減となった。他方、ミラーレス一眼はハイエンドモデルが好調を維持し、同9%増を記録。交換レンズ市場も前年比4%増の40万本となったという。

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