【ニッサンGT-R 2018】北米で10万ドル切る 格安5人乗り4WDモンスター健在

2017年11月16日 21:23

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「NISSAN GT-R Premium edition」(写真: 日産自動車の発表資料より)

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 ニッサンGT-Rは小変更で2018年も引き続き生産されるようだ。1千万円を切るモンスターマシンで、格別に安い価格設定と言える内容だった。昨年ニスモバージョンが1,800万円と高額な設定となったが、それでも割安感は大きい。現在ではホンダNSXと共に日本車での「スーパーカー」と言える存在だ。

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 1957年に生まれた藤精密工業・スカイラインから、プリンス・スカイラインGT-Bが生まれ、R380のレース活動などがあり、そのエンジンをディチューンして搭載したスカイラインGT-Rが生まれる。国内ツーリングカーレースで50連勝の記録を打ち立てた。「ケン&メリーのスカイラインGT-R」となり、重くなった車体ではロータリー勢に勝てるわけもなく、レースに参加せずに、しばらくして生産中止となった。現在「ケン&メリーのスカイラインGT-R」は希少価値となっている。

 しばらくしてターボチャージドエンジンを積んでニッサン・スカイラインGT-Rとして再登場しレースでも活躍したが、時代は「レースの雄」を望んではいなかった。かつての宣伝効果はなく日産が経営に行き詰まりカルロス・ゴーンが乗り込んで、スカイラインとは切り離し「ニッサンGT-R」となって、新生ニッサンのシンボルカーとなったのだった。良くも悪くも日産を象徴する車であり、悲劇の車でもある。

 そして10年余り開発しきっているとも思われる5人乗りボディを引き継いで、2018年モデルがデビューした。ホンダNSX、BMWi8などモーター駆動を取りれたモデルとなる中で、純粋にガソリンエンジンだけのモンスターとして存在している。

 ニッサン・スカイラインGT-Rとして再登場したとき、パートタイム4WDとなり、ドリフトした時に前輪が駆動する方式でコーナリング性能を上げてきた。それはサーキット走行だけでなくスカイラインGTS-4として日常使用においても安心感をもたらし、コーナリングの正確さと共に「車好き」には愛された。現在のコーナリング性能を上げる手法としてパートタイム4WDは技術的に確立されている。

 現在では500馬力を超えるモンスターは世界に数多く存在するが、DOHC NAエンジン150馬力で室内ヒーターもなく初代が登場したときは、大きな驚きだった。NAのため富士5合目で出会ったスカイラインGT-Rはエンジンが始動できなくなり、セルの空回りする音を悲しく奏でていた。現在ではターボチャージャーエンジンとなり、はるかに取り扱いがたやすくなっているが、560馬力以上を発生するエンジンはモンスター以外の何物でもない。

 その実力を発揮するにはサーキット以外にはなく、日常使用できる5人乗りは堅持してきたが、サーキット走行を楽しむオーナーにしか、その実力を見せる場面はないであろう。ニスモバージョンではなおのことだ。

 次の時代にはモーター駆動を取り入れるのが必須となってしまうだろう。水素の燃料電池も考えられるが、それでは完全なモーター駆動となってしまう。ダウンサイジングターボでも低速トルクの厚いエンジンで、GT-Rとは言えないと感じているユーザーもいるのだろうが、F1でも回生ブレーキを使用したり、フォーミュラーEでは完全なEVだ。

 レーシングカーが変わりゆく中で、次世代GT-Rの登場は1年後だ。スーパーカーの将来をどのような方向にするのか?期待しよう。(kenzoogata)

関連キーワード日産自動車GT-R燃料電池NSXカルロス・ゴーンスカイライン

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