世界初、シャープが8Kモニターを医療活用 従来比16倍の画質で手術補助

2017年9月30日 17:42

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8K硬性内視鏡のイメージと構成図(写真: シャープの発表資料より)

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 シャープは29日、8Kエコシステムを世界で初めて医療分野に展開すると発表した。活用されるのは現行ハイビジョンの16倍の高画質を誇る70型8K映像モニターで、医療機器ベンチャー企業のカイロスが開発した8K硬性内視鏡に搭載される。

【こちらも】シャープ、世界初の8K液晶テレビ発表

 8Kの医療環境整備に見込まれる効果は、手術における安全性の大幅な向上や診断水準のアップ、手術時間短縮など数多くある。

 8K導入が想定されている内視鏡手術では、体内に内視鏡カメラを挿入し、その映像を見ながら手術を行っている。開腹手術と比較して切開の痕が目立たず身体への負担も少ないのが特徴だ。

 しかし、手術においては手術箇所を拡大するため内視鏡を近づけると手術器具と接触してしまう、という問題点があった。その点、8Kカメラであれば、器具の交換も容易なほどの余裕あるスペースを確保しながら、広範囲を高精細ズームで撮影可能だ。

 人の視力で例えれば、従来の2Kを1.06とした場合8Kは4.27に相当し、微細な血管や髪の毛より遥かに小さい手術用の糸もはっきりと確認できる。

 その映像がシャープの超高画質かつ大画面のモニターで見られれば、手術情報の共有や理解が素早く進む。これにより手術のリスクは下がり、確実性はより増すと期待されている。

 カメラはカイロスの世界最小、最軽量の8K硬性内視鏡カメラで、片手で簡単に扱える。硬性内視鏡とは筒の両端にレンズを着ける内視鏡で、いわゆる胃カメラなどの軟性鏡とは異なるもの。腹腔鏡や膀胱鏡などの種類がある。

 それと70型の8K液晶パネルを採用したモニターを組み合わせることで、手術の精度をより高めていく。さらにがん組織と健常組織の境界を見極める、といった術中病理診断も可能となる見込みだ。

 モニターは8K硬性内視鏡システムの表示装置として、今年の11月ごろの設置が予定されている。今後は内視鏡のみならず、顕微鏡手術や小切開手術への応用も考えられているという。(小椋恒示)

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