中国の量子通信衛星「墨子」、量子もつれ状態の光子を地上送信に成功

2017年6月21日 09:11

印刷

記事提供元:スラド

 中国が昨年8月に打ち上げた量子通信衛星「墨子」を使い、量子もつれ状態にある光子を宇宙から地上に送信することに成功したと報じられている(共同通信ウォール・ストリート・ジャーナルNew Scientistスプートニク)。

 墨子は量子鍵配送システムを使った暗号通信を実現することを目的とした通信衛星で、今回の実験成功は世界規模での安全な量子通信を実現する最初のステップになるとしている。

 今回は太陽光の影響を受けない夜間に実験が行われたが、今回の成功を受けて、今後は昼間の光子配送を目指すようだ。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | テクノロジー | ネットワーク | IT

 関連ストーリー:
中国が解読不可能な暗号通信の実現へ向けた量子科学実験衛星を打ち上げ 2016年08月18日
Google、Chrome Canaryでポスト量子暗号を実験 2016年07月16日
東大の研究者らが新たな量子暗号方式を開発 2014年05月26日
物理学的に盗聴できないことが保証された携帯電話ソフトウェア 2010年09月03日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事