HIS、国内航空券の比較購入サイトオープン、欠航・遅延時には見舞金も

2017年4月2日 22:04

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HISの新サービス(エイチ・アイ・エスの発表資料より)

HISの新サービス(エイチ・アイ・エスの発表資料より)[写真拡大]

 エイチ・アイ・エス(HIS)は4月1日、LCCを含めた日本国内線全ての航空会社を比較できる国内航空券の比較購入サイトをオープンした。サイト上から航空券を購入した利用者には、飛行機の欠航・遅延時、お見舞金として1万円をサポートするサービス「スマイルPLUS」が、自動で付与される。

 HISの新サービス「スマイルPLUS」は、台風など天候が心配な時期や、フライトの欠航等の際に、空港からの交通費や食事代などの補填に利用できる。国内線航空券を手配する利便性の向上はもちろん、旅ナカ・旅アトの安心感につながるサービスとしている。

 「スマイルPLUS」の対象となるのは、HISで国内航空券を購入した3歳以上(航空便利用)の利用者だ。支払い対象となるのは、航空機が、欠航または運休となった場合、当初の出発予定時刻から6時間以上出発が遅延した場合、本来の目的地に到着せず第三の空港に到着して運航を終了した場合(ダイバート)、のいずれかひとつに該当する時だ。なお、欠航・運休または遅延が、当初の予定出発時刻より12時間以上前に確定した場合は、対象とならない。

 利用者は、事由発生日より30日以内に必要書類をFAX、郵送、Eメールのいずれかで提出することで申請でき、HISが対象となると判断した場合、請求書類を受領した翌々月末日までに、利用者の指定する銀行口座に1万円が振り込まれる。

 今回の新サービスは、旅行業界では初の試みという。現在、各航空会社は、台風や吹雪などで航空機が遅延、欠航した場合、自社便であれば航空券の払い戻しや予約の変更に応じているが、それに伴って発生する宿泊費や、他社便、鉄道、バスなどの交通費は、自己負担しなければならない。ANAやJALの場合、本数が多いため、同日の便に振り替えできる可能性もあるが、LCCの場合、本数自体が少ないため、同日での振替も困難だ。

 HISの新サービス「スマイルPLUS」は、食事代や鉄道代を補填できるだけでなく、メールでも申請できるなど、手続きが簡便なのも魅力となっている。(記事:服部小夜子・記事一覧を見る

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