仕事でのストレス、「上司との関係」が4割以上に

2016年11月11日 09:54

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記事提供元:エコノミックニュース

総合人材サービスのマンパワーグループが20~59歳の正社員の男女400名を対象に、勤務先で感じるストレスについての調査を実施した。仕事上でのストレスの有無について、「とてもある」が33.0%、「どちらかと言えばある」42.8%となり、7割以上がストレスを感じていることが判明した。

総合人材サービスのマンパワーグループが20~59歳の正社員の男女400名を対象に、勤務先で感じるストレスについての調査を実施した。仕事上でのストレスの有無について、「とてもある」が33.0%、「どちらかと言えばある」42.8%となり、7割以上がストレスを感じていることが判明した。[写真拡大]

 総合人材サービスのマンパワーグループが20~59歳の正社員の男女400名を対象に、勤務先で感じるストレスについての調査を実施した。仕事上でのストレスの有無について、「とてもある」が33.0%、「どちらかと言えばある」42.8%となり、7割以上がストレスを感じていることが判明した。これに対して「どちらかと言えばない」が22.3%、「ストレスが全くない」が2.0%となった。仕事上でのストレスの原因では、「上司との関係」が男女共に4割以上(男性:46.3%、女性:42.9%)となり最多。それ以外では「仕事内容」が男女ともに2位(男性:29.9%、女性:27.6%)となった。男女差が見られた項目では「給与・雇用形態」(男性:19.7%、女性:27.6%)や「仕事量」(男性:23.8%、女性:14.1%)、「同僚との関係」(女性:24.4%、男性:14.3%)や「部下との関係」(男性:14.3%、女性7.1%)といったものがあり、雇用形態や役職の差や仕事上の人間関係でのプライオリティの差が表れた結果となった。

 職場のメンタルヘルスが重要視されるなか、最近米国で発表された、ストレスと自主性と仕事に関する研究結果が話題を呼んでいる。インディアナ大学の研究者が、60歳から69歳までの2363人もの調査対象から収集した7年間に及ぶデータ(ウィスコンシン州が実施の縦断調査から取得)を分析した結果、サービス業や製造業、建築業に従事している場合死亡率が比較的高くなり、一方農民などでは死亡率は極めて低いことが明らかになった。仕事に対する要求が高いことからの高ストレス状態は健康状態に悪影響を及ぼすことはよく知られている事実だが(要求が高く自主性の低い仕事では死亡率が15.4%高かった)、仕事に対する要求が高いにも関わらず自主性が高い仕事では、死亡率が34%低かった。

 仕事にはストレスがつきものだが、高度な自主性がある仕事内容や役職によってはストレスが大きいことはむしろ健康状態や課題解決にとって有益である。人間関係はストレスの原因で大きな割合を占めているが、必ずしも後ろ向きにとらえるのではなく、自主性を高めることを踏まえたストレスマネジメントが求められる。(編集担当:久保田雄城)

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