LINEグループ BtoB向けオンライン展示会「LINE Collection」 きょう本格始動

2015年8月28日 11:42

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記事提供元:アパレルウェブ


首藤伸治ボンサイガレージ社長

 LINEの100%子会社であるボンサイガレージ(東京、首藤伸治社長)が、完全会員制のBtoB向けオンライン展示会システム「Line Collection(ライン コレクション)」をきょう27日に本格始動した。これにあわせ、「Line Collection」出展ブランドの展示会が、きょうLINE本社で関係者向けに開かれ、首藤伸治社長らが事業内容や今後の展開について説明した。

 日本未上陸ブランドを中心に、アパレルからアクセサリー、雑貨、インテリア、家電などライフスタイルに関連する幅広い商品を取り扱う。“ブランディスト”と名付けたバイヤーたちが、豊富な買い付け経験を生かし、世界中の気鋭ブランドを発掘。資金が少なく、信頼できるパートナーとの繋がりがないために日本進出を断念しているブランドと独占ディストリビューター契約を結び、ビジネスチャンスの場を提供する。

 同システムは、リアルな展示会で行われているワークフローを完全デジタル化しているため、受発注業務を大幅に削減できるのが特徴。1つのバイヤーアカウントで、複数個所から同時アクセスができるため、バイヤーと、離れた場所にいる決裁者とが、「Line Collection」上の情報を同時共有し、オンタイムで受発注の意思決定をすることもできる。

 バイヤーにとっては、様々な国・カテゴリーのブランドの中から商品の中から、こまめな買い付けが可能となり、大量買い付けによる在庫リスクを防げるといったメリットも増える。バイヤー向けアカウントは登録料、年会費ともに無料で提供。24時間・365日オーダーでき、オンシーズンの商品も取り扱う。

 “ブランディスト”の1人でもある首藤伸治ボンサイガレージ社長は、BtoBサービスを開発した経緯について、「ビジュアル情報だけでは伝えられない、ブランドの魅力や付加価値をきちんと届ける仕組みを作りたかった」とコメント。まずは、「スターブランドを作ることと、昨今失われつつある“ファッションを楽しむ”という文化を作ることに注力する」という。現在の参加ブランドの多くがボリュームゾーンに属するが、「海外で活躍する日本で販路を広げたいと考えている日本人クリエイターたちも多い。商品価値をしっかり伝えながら、ハイプライスゾーンのブランドも増やしたい」(同)という。

 将来的には、BtoCマーケットにも進出する考えだ。「LINEは、個々のユーザーにダイレクトに情報を届けられるのが最大の強み。バイヤーが買い付けた商品を、実際に販売する際のプロモーションもサポートしていきたい」(同)。

 2015年4月にティザーサイトを公開し、4月24日~7月20日には、ラフォーレ原宿で出展ブランドのアイテムを集めた期間限定店舗を開設した。今回のスタート時には53ブランドが出展し、1カ月ごとに約10ブランドを新規導入していく。近日中にショールームも開設する予定だ。







■LINE Collection公式サイト
 http://collection.line.me/

■LINE Collection 公式ブログ
http://collection-blog.line.me/ja/

(アパレルウェブ編集部)

※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。

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