男性会社員のお小遣い額は3万7,642 円、過去2番目に低い金額に―新生銀行

2015年7月5日 23:48

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記事提供元:エコノミックニュース

男性会社員のお小遣い額は 3万7,642 円と前年比1,930 円減少。1979年の調査開始以来、過去2 番目に低い金額となった。

男性会社員のお小遣い額は 3万7,642 円と前年比1,930 円減少。1979年の調査開始以来、過去2 番目に低い金額となった。[写真拡大]

 新生銀行は、20代から50代の有職者の男女約2,300名を対象にした「2015 年サラリーマンのお小遣い調査」を実施し、その結果を取りまとめた。それによると、男性会社員のお小遣い額は3万7,642円と前年比1,930 減少。1979年の調査開始以来、過去2番目に低い金額となった。

 まず、男性会社員の毎月のお小遣い額は昨年より1,930円減少し、3万7,642円と1979年の調査開始以降2番目に低い金額となった。最低額は1982年の3万4,100円だった。年代別では、20代、30代はほぼ昨年の水準を維持したものの、40代、50代は4,000円以上の減額となり、養育費・教育費などの家計への負担感がお父さんのお小遣いを直撃したものと考えられるとした。

 女性会社員においても、男性会社員同様に、お小遣い額は昨年か2,244円減少し、3万4,468円となった。年代別にみると、20代・30代は3万円台半ばであるのに対し、40代・50代は3万円台前半と、ややお小遣い額に開きがみられた。その背景には、若年層の方が正社員比率が高く、そもそもの収入が高いことが影響していると考えられるとしている。

 また、お小遣い額は減少したものの、男性会社員の1日の平均昼食代は、昨年の541円から上昇し601円となった。これは消費税や物価の上昇によって、外食などの値上げが広がったことによるものとしている。さらに、男性会社員の1回の飲み代は4,954円と、自宅で飲む方の2,861円より2,000円以上高い結果になった。1カ月の平均飲み回数は、昨年と同じく2.4 回。年代別にみると、30代・40代が昨年より減っているなか、20代が回数を増やしているのが特徴だった。

 2014年4月1日に 8%に引き上げられた消費税率については、男性会社員では、負担に感じている層が78.2%と、昨年より5.2%上昇、消費税3%導入時の 1989年や8%への増税直後である昨年よりも高く、負担感は過去最大となった。女性会社員では、負担に感じている層が84.9%と、男性よりも負担に感じている方が多いよう。また、男性同様に、負担に感じている層は昨年から上昇している結果となった。物価の上昇による家計、ひいてはお小遣いへの負担が、消費税に対する負担感にも反映されていると分析している。(編集担当:慶尾六郎)

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