RMS曰く、プロプライエタリーソフトウェアの多くがマルウェア

2015年5月24日 14:17

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記事提供元:スラド

Richard M. Stallman氏によれば、悪意を持ったプログラムをマルウェアと呼ぶならパッケージ/プリインストールで販売されているプロプライエタリーソフトウェアも例外ではないという(The Guardianの記事)。

Stallman氏がフリーソフトウェア運動を始めた1980年代、自由のないプロプライエタリーソフトウェアであっても開発者はユーザーを尊重していたという。しかし、現在の開発者はユーザーに対して不正な扱いをし、それが問題になると小さな文字で印刷されたEULAを理由に正当化しようとする。Stallman氏はマルウェアとみなされる機能としてユーザーの監視、DRMなどによる使用する自由の制限、バックドア、検閲といったものを挙げている。

マルウェアの例としてStallman氏が最初に指摘するのはOSだ。Windowsはユーザーを監視、制限し、アプリを検閲する。リモートからソフトウェアをインストールするバックドアまで備えており、セキュリティーホールを修正する前にNSAに知らせていたとも主張している。AppleのOSもマルウェアだという。Mac OSはユーザーを監視、制限する。iOSもユーザーを監視、制限するほか、アプリを検閲し、バックドアも備えるという。Androidでもアプリをリモートから強制的にインストール・アンインストールするバックドアを備えているとのこと。このほか、携帯電話を懐中電灯として使うといった簡単なアプリにもユーザーの情報を企業に送るものがあり、デジタル製品自動車で使用するソフトウェアも例外ではないとしている。 スラドのコメントを読む | オープンソースセクション | オープンソース | 検閲 | DRM | ソフトウェア | プライバシ

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