日立、台湾で振子式特急型電車16両を追加受注

2015年1月9日 13:59

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日立製作所が台湾の交通部台湾鉄路管理局から追加受注した振子式特急型電車「TEMU1000形」(2006年納入時、日立製作所の発表資料より)

日立製作所が台湾の交通部台湾鉄路管理局から追加受注した振子式特急型電車「TEMU1000形」(2006年納入時、日立製作所の発表資料より)[写真拡大]

 日立製作所は9日、台湾の交通部台湾鉄路管理局から、振子式特急型電車「TEMU1000形」を追加受注したと発表した。受注した車両は8両編成×2本の16両で、2015年度中に納入し、2016年6月からの運行開始を予定しているという。

 同社は2006年~2007年に、台湾初となる、曲線部分を高速で通過できる振子式車両の「TEMU1000形」を48両納入している。同車両は、台湾西部の斗六(ドウリュー)から東部の寿豊(ショウフォン)までの総営業距離443kmの路線で運行されており、東部の花蓮近郊にある景勝地「太魯閣(タロコ)渓谷」にちなんで、「太魯閣号」と名付けられているという。

 同車両は、最高速度130km/h。コンピューター制御による自動振子装置を搭載し、曲線部分で車両を最大5度傾斜させることが可能で、振子式ではない車両と比べ、曲線部分での通過速度を25km/h向上させている。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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