【株式市場】国債の格下げをハネ返し日経平均は高値に進み材料株も活況高

2014年12月2日 16:35

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

◆日経平均の終値は1万7633円22銭(73円12銭高)、TOPIXは1427.85ポイント(6.20ポイント高)、出来高概算(東証1部)は20億1352万株

 2日後場の東京株式市場は、13時前に日経平均が前日比プラス圏に浮上してジリ高基調となり、大引け間際に97円60銭高(1万7687円70銭)まで上げ、取引時間中の高値、終値とも2日連続で2007年来の高値に進んだ。

 前場は米格付け会社ムーディーズによるJGB(日本国債)格下げを手控え要因に、大手銀行株や日経平均の先物が安く始まったものの、第一生命保険<8750>(東1)が朝方を除いて堅調なまま後場は上値を追い、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)などの大手銀行株も後場寄り後に一時堅調転換するなど、影響は限定的な様子だった。国債先物が高値を更新(値上がり=利回り低下)と伝えられたことも安心感につながった。

 アイロムホールディングス<2372>(東1)が9時過ぎにエイズ予防ワクチンの臨床結果を発表し、ストップ高買い気配のまま大引けまで売買が成立せず。日本新薬<4516>(東1)は新薬の欧州での承認申請を材料に急伸し、カイオム・バイオサイエンス<4583>(東マ)は朝エボラウイルス抗体の作製に成功と発表しストップ高、ストリーム<3071>(東マ)は再生医療技術を応用した美容製品の発売が言われてストップ高となった。

 東証1部の出来高概算は20億1352万株(前引けは9億5629万株)、売買代金は2兆1747億円(同9910億円)。1部上場1842銘柄のうち、値上がり銘柄数は1156(同793)銘柄、値下がり銘柄数は540(同871)銘柄。

 また、東証33業種別指数は26業種(同17業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、鉱業、精密機器、輸送用機器、石油・石炭、保険、水産・農林、建設、倉庫・運輸、ゴム製品、電力・ガス、ガラス・土石、などだった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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