講談社・小学館・メディアドゥ、「LINE マンガ」の海外展開でLINEと合弁事業 英語・中国語から

2014年10月8日 15:58

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講談社、小学館、メディアドゥ、LINEが合弁事業でグローバル展開を図る「LINE マンガ」の操作画面。

講談社、小学館、メディアドゥ、LINEが合弁事業でグローバル展開を図る「LINE マンガ」の操作画面。[写真拡大]

 講談社、小学館、メディアドゥは8日、LINEの子会社「LINE Book Distribution」と資本業務提携を行い、LINEを含めた4社の合弁事業会社として発足したと発表した。コミックを中心とするデジタルコンテンツ配信のグローバル展開を推進するという。

 4社の合弁会社となった「LINE Book Distribution」では、各社の強みである、(1)国内の「LINE マンガ」開発・運営基盤、アジアをはじめとしたグローバルでの大規模なLINEのユーザーベース、(2)講談社・小学館のコンテンツ力、(3)メディアドゥが取次として提供するコンテンツと安全・強固なデジタルコンテンツ配信システムを組合せて、「LINE マンガ」グローバル版を提供する。

 実際のサービス開始は年内を予定しており、講談社・小学館をはじめとした国内出版社・レーベルから提供を受けた作品を、まずは、英語・中国語(繁体字)版にて配信していく計画という。

 海外でも特にアジア圏では、日本のマンガへのニーズが多くあるにもかかわらず、デジタルコンテンツをグローバル展開しているプラットフォームが少ないことなどから、海賊版の横行が改善されていないという状況がある。これに対して、日本の出版社は、資金面や人材雇用面などで容易に海外展開ができないといった課題があった。

 「LINE マンガ」は、50社以上の出版社・レーベルからコンテンツの提供の協力を受け、8万点以上のタイトルを提供するスマートフォン向け電子コミックプラットフォーム。2013年4月に国内向けにサービスを開始した。LINEとの連携機能を有し、累計ダウンロード数は800万件を超えている。

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