東芝、在宅医療・介護サービス向けSNSを開発 患者の情報を関係者がリアルタイムに共有可能

2014年7月15日 12:45

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東芝が開発した在宅医療・介護サービス向けソーシャルネットワーキングサービスの画面イメージ(同社の発表資料より)

東芝が開発した在宅医療・介護サービス向けソーシャルネットワーキングサービスの画面イメージ(同社の発表資料より)[写真拡大]

 東芝は15日、在宅医療・介護サービス向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を開発したと発表した。医師や介護者が患者の症状などをスマートフォンにつぶやくと音声と文字で記録でき、患者のケアに携わる関係者間でリアルタイムに情報が共有できるという。9月から国内で販売を開始する予定。

 同サービスは、自宅で医療・介護を受けている患者の情報を、医師や訪問看護師、介護士など多職種の関係者間で共有できるSNS。スマートフォンに、患者の症状や様子について気付いたことをつぶやくだけでその内容を音声認識し、記録時間や場所などの情報と併せて音声と文字を記録し、セキュリティを確保した専用のSNS上で共有することができる。

 同社によると、在宅医療・介護の現場では、医師、訪問看護師、介護士など多職種の関係者間で治療や介護を行うことが多く、情報を共有するために、患者の自宅に置かれたノートに患者の症状や様子などを書き込んでいた。しかし、限られた時間内に多くの内容を記入することは難しく、他の関係者の記入事項をリアルタイムに確認できないため、より詳細な情報をタイムリーに相互に知りたいというニーズがあった。

 今回のサービスでは、気付いたときにスマートフォンにつぶやくだけで、音声と文字で記録することができるため、より細やかな気付きや伝達事項をSNS上でリアルタイムに共有でき、従来の課題が克服できるという。

 今後は、システム内に記録された時刻・場所・治療・介護に重要と思われるキーワードを活用したデータ分析サービスも順次展開していくという。

 同サービスは、7月16日~18日に東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2014」で紹介する予定。

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