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ウクライナ情勢緊迫で不安定な相場展開に/東京株オープニングコメント
記事提供元:フィスコ
*08:39JST ウクライナ情勢緊迫で不安定な相場展開に
3日の東京市場は不安定な相場展開になりそうだ。先週末の米国市場は2月のシカゴ購買部協会指数やミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上回ったことが好感されたものの、ウクライナ情勢への警戒から急速に上げ幅を縮小する展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大証比60円高の14920円だったが、ウクライナに対するロシア軍投入の動きを受け、慎重姿勢を余儀なくされよう。
また、為替市場では、相対的に安全な資産とされる円が買われやすいとの見方が広がろう。ウクライナ情勢が深刻になれば、このところ落ち着きを取り戻していた新興国通貨の相場を再び不安定にさせる懸念もある。円相場は朝方に101円30銭辺りまで円高に振れており、円相場を睨みながらの相場展開になりそうだ。
さらに今週は、米国では5日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されるほか、7日に2月の米雇用統計が発表される。事前予想は、非農業部門雇用者数が15万人増(1月は11万3000人増)となる。また、5日に中国・全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。これらを見極めたいとの様子見ムードも強まりやすいだろう。
物色としては名実ともに3月相場入りとなったこともあり、NISA需要などから引き続き配当志向の物色が強まりやすい。また、3月期末が近づくにつれて、借株の返却に伴うショートカバーといった期末特有の動きなども次第に意識されやすく、売り込まれていた銘柄などには関心が向かいやすいだろう。短期的にはウクライナの緊迫を受けて防衛関連のほか、ビットコイン問題を受けてセキュリティ関連などに値幅取り狙いの動きがありそうだ。《TN》
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