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欧米為替見通し:NYダウが下落しがちな9月の始まり
*17:13JST 欧米為替見通し:NYダウが下落しがちな9月の始まり
本日2日の欧米市場のドル・円は、ニューヨーク市場が休場で閑散取引の中、アメリカによるシリアへの軍事介入が来週以降に延期されたこと、三角保ち合いを上放れたことで、堅調推移が予想される。
ドル・円相場は、「三角保ち合い」(底辺9.99円:103円74銭-93円75銭)の上辺98円85銭で上放れており、目標値108円84銭(=98円85銭+9.99円)が点灯している。三角保ち合いの上放れは、8日早朝に決定される2020年夏季オリンピック開催都市が東京となることを示唆している。
9月は、NYダウにとって最もパフォーマンスが悪い月となっている。来週9日からは、米国議会でシリア軍事攻撃の承認が審議されるため、喫緊に審議すべき連邦債務上限の引き上げは、10月以降へ先送りの可能性が高まっている。連邦債務上限引き上げが先送りされた場合、17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)での資産購入プログラム縮小も先送りされる可能性が高まる。
6日に発表される米国8月の雇用統計では、失業率は7.4%、非農業部門雇用者数は前月比+18.0万人と予想されており、予想通りならば、資産購入プログラム縮小観測が高まるが、連邦債務上限引き上げ問題に絡むことで、予断を許せない状況が続く。
オバマ米大統領によるシリア軍事介入は、アサド・シリア大統領による化学兵器使用に対する懲罰的、限定的な攻撃と想定されているが、ロシアの艦船がシリア沖に停泊していること、イスラエルやイランを巻き込む可能性もあることで、予断を許せない状況が続く。
アメリカによる軍事介入は、アフガニスタン、イラク(フセイン大統領)、リビア(カダフィ大佐)、など独裁政権を排除した後に混乱を残しており、シリアも同様の混迷が懸念される。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・8月製造業PMI(予想:55.0、7月:54.6)
米国はレーバーデーの祝日(金融市場は休場)《KO》
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