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【編集長の視点】アサンテは初決算発表と繁忙期入りを先取り下げ過ぎ訂正で公開価格奪回へ一直線
<銘柄ウオッチ>
アサンテ <6073> (東2)は、今年5月14日に今年3月19日の新規株式公開(IPO)以来の初決算の発表を予定しているが、この連続好決算と、5月が例年、同社主力のHA(ハウスアメニティ)事業の繁忙期となることを合わせて先取りして、下げ過ぎ訂正に弾みをつける展開が想定される。一直線に公開価格930円を奪回し、上場来高値1034円を視界に捉えよう。
同社は、東証第2部にIPOされた3月19日に公開価格比11%高の1034円で初値をつけ、上場来高値1194円まで買い進まれたが、定石通りのIPO人気の一巡で、同安値782円まで調整、下げ過ぎとして調整幅の3分の1戻し水準までリバウンドした。決算発表待ちの前2013年3月期業績が、売り上げ118億7900万円(前々期比6%増)、経常利益19億9800万円(同5%増)、純利益11億4600万円(同14%増)と続伸が見込まれ、配当も、20円(前々期実績15円)に増配が予定されていたことから、下げ過ぎとの評価が高まり買い再燃となったものだ。
この好業績は、木造住宅を対象とするシロアリ防除で約200の農協と提携して進めている地域密着型の営業展開や、家庭用太陽光発電システムや住宅リフォームも取り扱うHD事業が好調に売り上げを伸ばし、オフィスビル・飲食店向けにゴキブリ・ネズミなどを駆除するTS(トータルアメニティ)事業も、順調に推移しているためだ。続く2014年3月期業績も、日本で初導入したシロアリ探知犬、トコジラミ探知犬、シロアリ防除ロボットシステム開発の話題性や積極的な広告展開で続伸が見込まれる。とくに5月は、シロアリの活動が活発化しHA事業の受注が増加する年間最大の繁忙期になるだけに、好業績継続とともに株価押し上げ効果を発揮する。
株価は、実績見込みベースでもPER8倍台と類似上場企業と比べても大きく割り負けており、公開価格クリアから上場来高値奪回に弾みをつける展開が有力で、最高値奪回でもなおPERは10倍台と割安である。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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