オリックスと九電工、鹿児島県の空港跡地にメガソーラーを設置 全国初の取組み

2012年11月27日 19:39

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枕崎メガソーラー発電所(仮称)の完成イメージ(画像:オリックス)

枕崎メガソーラー発電所(仮称)の完成イメージ(画像:オリックス)[写真拡大]

 オリックスと九電工(本社:福岡県福岡市)は27日、戦略パートナーとして九州地区で大規模太陽光発電(メガソーラー)の共同事業を開始すると発表した。第一号案件として、枕崎空港(鹿児島県枕崎市)の跡地に最大出力8,557kW(8.5MW)規模のメガソーラー発電所を設置する。なお、空港跡地を活用したメガソーラー発電事業は同案件が全国初の取り組みとなる。

 枕崎空港は1991年1月に開港した日本初のコミューター空港。枕崎市は、空港の管理・運営におけるこれまでの歳出超過累積額や今後の財政および市民への負担を考慮し、2012年度末で空港を廃止して跡地をメガソーラー事業者に貸し出すことを決定している。

 今回オリックスと九電工が事業者として選定され、今後メガソーラー発電所を共同で開発する。同発電所の年間予想発電量(初年度販売ベース)は986万kWhを見込んでおり、これは一般家庭約2,740世帯分の年間消費電力に相当する。また、地域への貢献策として、空港ターミナルビルを活用した発電所の見学スペースや太陽光発電の仕組みを学べる環境学習施設、天文観測所の設置などを計画している。運転開始時期は2014年3月の予定。

 オリックスと九電工は2011年11月、九州地区での両社の一層の事業拡大を目的に戦略的パートナーとして協業を推進することで合意するとともに、2012年1月に九電工の100%出資子会社であった株式会社キューコーリース(本社:福岡県福岡市)株式の90%をオリックスが取得し、共同事業を開始した。

 これにより、相互の営業基盤やオリックスが持つ金融サービスノウハウと九電工が有する技術力などの融合を図り、特に環境エネルギー関連事業において強固なパートナーシップ関係を構築してきた。そして今回、メガソーラー事業においても共同で事業を推進することで九州全域での事業拡大を目指す。

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