関連記事
JX日鉱日石エネルギー、太陽電池用シリコンウエハー事業から撤退
JX日鉱日石エネルギーは6日、連結子会社であるスペースエナジーが展開する太陽電池用シリコンウエハー事業からの撤退を決定したと発表した。
太陽電池市場は欧州債務危機の深刻化等により需要が伸び悩む一方、中国メーカー等の設備増強により大幅な供給過剰状態にある。これに伴い、太陽電池における主要な部材であるシリコンウエハーについても世界的な供給過剰解消の目途が立たない状態にあるという。
このような厳しい経営環境下、スペースエナジーの採算は著しく悪化しており、これまで合理化努力を続けるとともに生き残りに向けてあらゆる可能性を検討してきたが、今回、同事業の継続は困難であると判断し、撤退を決定した。今後は2012年12月(予定)をもってシリコンウエハーの製造を終了するとともに、撤退に関する具体的なスキームを検討していく。
なお、JXエネルギーは、今後とも太陽光発電事業については家庭用燃料電池「エネファーム」の製造・販売事業と並ぶ新エネルギー事業の重点分野と位置付け、同社独自のマンション向け戸別太陽光発電システムを含む住宅向けのシステム販売や、メガソーラー事業を含む公共・産業用システムの提供を中心に取り組んでいく方針。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- 大雪等による太陽電池モジュール破損、4年間で約7.5万世帯分の発電出力に 2/19 17:59
- 使用済みの太陽光パネルのゴミ排出量、2035年ごろにピーク迎える 4/22 18:38
- 国内の温室効果ガス、5年連続で減少 再生可能エネルギーの利用が進む 4/27 09:00
- 再生可能エネルギー発電、太陽光は縮小傾向 風力や水力が拡大 8/ 8 09:04
- 経産省、太陽光電力全量・固定価格買い取り制度の終了を検討 6/14 21:03