JR東日本、東北でSL牽引の列車「SL銀河鉄道」を運転 2013年度冬以降

2012年10月12日 18:41

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「SL銀河鉄道」のイメージ(画像:JR東日本)

「SL銀河鉄道」のイメージ(画像:JR東日本)[写真拡大]

  • 蒸気機関車「C58 239」号機(写真:JR東日本)

 JR東日本は12日、東北地方に旅行する多くの顧客にSLの旅を体験してもらうことで、観光面からの復興支援および地域の活性化を目的とし、SL牽引の列車「SL銀河鉄道」を2013年度の冬以降に運転すると発表した。

 今回のSL復元は、鉄道の産業遺産である蒸気機関車を後世に伝えることも目的としており、盛岡市にある岩手県営運動公園内の交通公園に展示保存されている「C58 239」号機を使用する。「C58 239」号機は、日本全国で活躍し、最後に岩手県を中心に活躍した蒸気機関車。現在の岩手県営運動公園には1973年5月1日より静態保存されている。

 「SL銀河鉄道」は、2013年度冬以降の運行を計画しており、釜石線を中心とした東北エリアで、土休日などに年間80日程度の運行を検討しているという。また東北各地で開催されるイベントやキャンペーンに合わせて東北エリアの各線区での運行も検討しているという。

 列車が牽引する客車は「銀河鉄道」をコンセプトとし、同時に東北の「文化・自然・風景」を感じることができる車内空間としてプロデュースする予定。デザインは、世界的な工業デザイナーで、「KEN OKUYAMA DESIGN」代表の奥山清行氏がプロデュースする。

 車両形式は、動力付のキハ141系(旧50系客車改造車)を使用した指定席車及びオープンスペース車からなる4両編成を予定している。釜石線では途中こう配区間を走行するなど同機関車のみでの牽引が困難であるため、動力付のキハ141系(旧50系客車改造車)をJR北海道から購入し、改造する予定。

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